ようやく五月、風炉の季節だというのにこの日の空気はひんやり。 朝から強い雨が降り、皆様お稽古に来てくださるだろうかと心配しましたが、その雨も昼ごろには止んでほっと一安心。このところお天気には毎回ヒヤヒヤさせられます。

 お稽古の軸は「竹有上下節」を掛けました。お天気は曇り空ですが、せめて気持ちは青竹のように清々しくお稽古に臨みたいと選んだものです。
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 さて、お稽古は風炉の小習から。久しぶりに桑小卓を使うことにしました。桑小卓というのは裏千家四代仙叟宗室好みの桑の木で作られた棚です。他の二重棚とは違って、地板と中棚の間が狭く中棚と天板との間の空間が広いのが特徴です。

 この棚には柄杓と蓋置、卓下建水をかざることができます。そのお稽古をするために使ったのですが、あいにく写真を撮るのを忘れてしまいました。

 もう一つの部屋の方では盆略点前と運びの薄茶平点前・濃茶平点前のお稽古をしました。初めて盆略点前をなさる方、柄杓の扱いが初めての方、2回目の方、初めて風炉で濃茶平点前をなさる方、と初めてづくしのみなさんとのお稽古は、何か私自身も新鮮な気持ちになりました。

 夜もまだまだ稽古が続きます。今回が2回目のお稽古となるMさん親子には、帛紗さばきと棗・茶杓の清め方、お盆を持って点前座まで歩くお稽古をしていただきました。

 この日のお庭は木々の緑が輝いていました。
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 雨上がりの新緑に覆われた赤鳥庵。
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 こちらは池の反対側から撮った写真です。 写真右端、下の方に写っているのがカルガモ用の餌台。赤鳥庵の下のベンチからはカルガモの親子がじっくり観察できます。

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 逆光になって少し見えにくいのですが、梅の木には青梅がたわわに実っていました。