春分の日、祝日のお稽古です。このところ暖かい日が続いていたのに、雪まじりの雨が朝から降り続いて、果たしてみなさんお稽古に来てくださるだろうかと気を揉みました。幸いにも欠席はお一人だけ、お茶室の中は大変賑やかで、熱気あるお稽古となりました。

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 こちらの写真は10畳の準備の途中で撮ったものです。3月なので釣釜にしてみました。

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 お花は白い椿(一休)とネコヤナギ、横に出ているのはヤハズエンドウ。道端の草もこうして花入に入れてみると春を感じさせてくれます。

 今月4歳になったばかりのS君がお母さんと一緒に来てくれたのですが「ふわふわに触ってもいいですか?」と神妙な顔で私に尋ねるので「いいですよ、でもそーっとね」とお答えしました。最初は泣くだけの赤ちゃんだったS君も、いつのまにかお扇子を前に置いてご挨拶ができるようになりました。成長する姿を見るのは本当に嬉しいものです。

 さて、ふだんは会社帰りにお稽古に来られる皆様も午後の早い時間から来てくださったので、この日のは10畳のお部屋では通常の点前稽古、8畳のお部屋では花月をしました。

 お茶のお稽古というのは通常は一人ずつ行うのですが、花月は五人1組で行う特殊なお稽古です。くじを引いて当たった人がお点前をし、またくじを引いて当たった人がお茶を飲む。これを3、4回繰り返します。お点前をするたびに座る場所が入れ替わるので、最後には全員が立って元の席に戻るという所作もあります。この日は濃茶付花月(濃茶一服と薄茶三服)と平花月(薄茶四服)をそれぞれ二回ずつやりました。

 花月のお稽古はどうしても普段の点前稽古より慌ただしくなるのですが、その上に炭手前の稽古、貴人清次や茶通箱など、時間のかかる二服点の稽古など、 平日はなかなかできない科目を一気にやったこともあって、結局片付けが終わったら夜の9時になっていました。いくら時間があっても足りない、そんな一日でした。

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 お菓子は桜のきんとん。普段は稽古中に私もお菓子をいただくのですが、この日はその暇もなかったので、持って帰って家で撮影したものです。

 この日のお庭の様子もご紹介しておきましょう。

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 池の水面に垂れているのはしだれ桜です。雪と桜、この日の窓の外は2つの景色がせめぎあっているかのようでした。
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 こちらの花は一見桜のようにも見えますが、杏(あんず)の花だそうです。

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 雨に濡れた寒緋桜。この写真を見るだけで、寒かったことが思い出されます。次回のお稽古は4月。さて、お庭はどんな風に見えるでしょうか。