9月は雨の季節。この日もどんよりとした曇り空で、時々小雨の降るお天気でした。そんな中でのお稽古は名水点と茶箱を中心に行いました。
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 名水点はしめ縄を張った釣瓶水指に名水を入れて行う濃茶点前です。名水とは文字通り名のある水のこと。茶人は古来茶の湯に適した水を求めてきました。京都では「醒ヶ井」「利休井」「宇治橋三の間」などの名水が知られています。

 この点前では、お客様がお茶をいただく前にお水を所望することです。釣瓶水指にしめ縄が張ってあればその日の趣向が名水点であることは一目でわかりますので、お客様は「名水をご心配いただいたようですが、まずはお水を」と亭主にお願いし、亭主は茶碗に水を入れて出します。お客様は一碗の水を味わッた後で「どちらのご名水ですか」と亭主に尋ね、そのあとは普通の濃茶手前となります。 
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 先月は茶箱、先々月はお茶会の点前のお稽古が続きましたので、中には少し手順に戸惑った方もありましたが、 みなさんで久しぶりの濃茶をじっくりと味わうことができました。薄茶は茶箱で。裏千家にはたくさんの茶箱手前がありますが、基本の卯の花点前を中心に、ベテランの皆様には月点前のお稽古をしていただきました。 

 この日もご見学の方が一名。10ヶ月になる赤ちゃんと一緒にお見えになりました。毎回は無理でも時間のできた時はお稽古がしたい、そんな意欲的なお気持ちを伺って、私たちも大いに刺激を受けました。 

 目白庭園も9月に入って少しずつ秋の色に染まり始めました。こちらは庭園の紫式部です。
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