猛暑の中、流水会として初めてのお茶会をいたしました。お茶会とは言っても茶席は薄茶席一席のみ。お客様も二十数名の、本当に小さな小さなお茶会です。

 玄関に近い八畳のお部屋を待合に。暑い中足をお運びくださるお客様のために待合は椅子席とし、うちわをご用意したり、冷たいお飲物を一口召し上がっていただけるようにと考えました。本席は十畳、いつもお稽古に使っているお部屋です。お客様は一席あたり最大七名様まで。これならばお客様にはゆったりとお座りいただけます。

 お点前、半東をしてくださる皆さんはここ数回のお稽古でみっちり練習を重ねてきましたので、心配はしていなかったのですが、今回は私たち亭主側のメンバーのうち半分が、お茶会の手伝いは初めてと言う方がたで、お菓子やお茶がうまく運び出せるだろうかという不安はありましが。が、そこはベテランの皆さまがうまくフォローしてくださって、思いのほかスムーズにいきました。

 何より嬉しかったのは、私たちがドキドキしながらお迎えしたお客様が、思いのほか喜んでくださったことでした。暑い中わざわざお客様が来てくださること、一服のお茶を差し上げることが、これほどまでに幸せなことであるというのは、大きな驚きでした。

  ふだんのお稽古では、お互いに亭主役として点前をしたり、客になってお茶とお菓子をいただいたりしていますが、お茶会という場を通じて、本ものの「お客様」をお迎えしたことは、私自身にとっても、流水会の皆さまにとっても大変貴重な経験になったのではと思います。

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  この日は私も緊張していたのか、いつも以上に写真を撮る余裕がありませんでした。