裏千家には「大炉」と呼ばれる特別な炉があります。裏千家十一代玄々斎が田舎屋の囲炉裏から考案された炉で、通常の炉より幅、奥行き共に約10センチほど大きいことから大炉と呼ばれており、一年でも寒さのもっとも厳しい二月ごろ、およそ一ヶ月間だけ使用されます。

大炉はサイズが大きいというだけでなく、もう一つ普通の炉と大きな違いがあります。それは逆勝手であること。普通の茶室の炉は、お点前をする人の右側に切られていますが、大炉は逆勝手といって左側に切られているのです。普段、私たちは目白でお稽古をしていますが、この日は別の場所にある大炉のあるお茶室をお借りして稽古をいたしました。 

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 朝の茶室は肌寒いほどでしたが、炭手前をして大炉に火が入ると、あっという間に部屋が暖かくなりました。目白では炭が使えないので、その意味でも貴重な稽古です。
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 普段は中・上級のお稽古をされている方も、この日は全員が平点前。初炭の後は運びの薄茶・濃茶、午後は後炭と棚つきの薄茶・濃茶を代わる代わるにお稽古しました。

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 いつもとは違う茶室、違うお道具、そして逆勝手。でも、お稽古する先生や仲間は一緒です。大炉の前は一瞬足りとも空いたままになることなく、夕方までお稽古が続きました。