11月になりました。11月は「茶人の正月」とも呼ばれる特別な月です。というのも、炉を開く「開炉」とその年取れたお茶を初めて使う「口切」と言う2つの大きな行事がある月だからです。流水会の稽古は月に二回だけですから、開炉と言っても特別な行事はいたしませんが、心新たに炉の稽古に臨みました。

 
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 この日の稽古で使ったのは裏千家十三代圓能斎好みのつぼつぼ棚。棗は開炉を祝ってあけぼの棗です。お点前は濃茶、薄茶の平点前と貴人点などをお稽古しました。

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 炉に変わると、床のお花も変わります。唐銅の鶴首花入に椿(西王母)を一輪入れました。

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 そして、炉開きのお菓子といえば亥の子餅です。無病息災と子孫繁栄の願いが込められたお菓子を皆で頂きました。
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 亥の子餅もお菓子やさんによって様々ですが、こちらは「たねや」さんのもの。たねやさんは朔日餅と言って毎月一日だけ売る特別な生菓子があるのですが、ちょうど十一月一日の販売がタイミングよく亥の子餅でした。

 日に日に朝夕の冷え込むようになってきました。炉の暖かさを感じながら心静かにお点前を楽しみたいものです。