今年の関東はなかなか梅雨が明けません。20日も午前中から曇り空でしたが、おかげで暑さもひと休み、それでもこの日の稽古では当日になってから「体調不良で欠席します」という連絡がお二人あって、このところの暑さと湿気の影響の大きさを感じました。

 まずはこの日の花から。日の丸槿、姫ひまわり、杜鵑草、矢筈ススキ、丘虎の尾です。

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  さて、お稽古科目は前回に引き続いての茶通箱をやりました。お棚は玄々斎好みの更好棚を使います。この日はいつもとは蓋置を変えて三種類ご用意しました。一閑人、蟹、栄螺の中から一つを選んで使っていただく形としました。

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 そして、夏といえば茶箱のお稽古です。いつもお稽古している10畳のお部屋に、もう一箇所風炉を設置して茶箱の稽古をしました。裏千家には様々な茶箱点前があります。卯の花、雪、月、花、和敬点、色紙点。夏のうちに全部をお稽古するのは難しいかもしれませんが、少しずつやっていきたいと思います。(写真は花点前)

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 お菓子は錦玉(きんぎょく)の中に花が入った「水中花」という銘のついたものです。なんと、この花は練りきりでできていて中にはこしあんが入っています。一つで錦玉と練りきり、二つのお菓子の風味が楽しめるのですが、懐紙に取るのも大変、食べるのも大変、なかなか扱いの難しいお菓子でした。

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 庭園では前回10日に来た時に蕾だったオニユリが、曇天の下で一斉に咲いていました。

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