21日は夏至でした。夕方を過ぎてもまだ辺りは明るく夜のお稽古の方も、お庭の様子が眺められる季節です。とはいえ梅雨の真っ最中。お天気は今ひとつスッキリしません。それでも目白庭園には花菖蒲やヤマユリが咲きそろっています。

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 さて、お稽古科目は風炉の唐物です。唐物茶入の扱いは炉の時にもお稽古していますが、風炉での点前は久しぶりという方もあり、新鮮な気持ちでお稽古に臨みました。

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 今日は同じ唐物茶入を使った盆点のお稽古をなさった方もいらっしゃいました。盆点は茶入を盆に載せて扱う点前で、中級で習うお点前の中では最も格の高い点前です。盆のお手入や扱い、真の茶杓の扱いなど、唐物よりもさらに手数が多く、時間もかかります。

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 お時間取れた方は、葉蓋の薄茶点前をしました。葉蓋は裏千家11代の玄々斎精中が考案した点前で、籠花入の受け筒に梶の葉を載せて水指としたのが始まりです。お稽古では焼き物の水指に蕗の葉を載せました。蕗の葉は大きさは十分ですが、葉が固く茎も太いので葉をたたんで茎を刺すのがなかなか大変。こればかりはやってみないとわからないものですね。

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 教本などを見ますと、今は葉蓋では薄茶しかしないようですが、私は以前、師匠から「働き」の一つとして「葉蓋で濃茶をする方法」を教えていただいたことがありました。当然ですが水指の蓋の上に茶巾は置けません。どうしたらいいでしょう?答えは書きませんので、考えてみてくださいね。

 目白庭園のカルガモの雛たちもすっかり大きくなって、簡単には親と区別がつかなくなってきました。こんなに沢山の鴨たちが見られるのも今のうち。そろそろ巣立ちが近づいています。

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