12月になりました。目白庭園はすっかり色づいて紅葉が見事です。赤鳥庵の窓から見るとちょうどこんな感じです。前回のお稽古の時の写真と見比べてみると、違いがよくわかりますね。

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 今回も前回に引き続き唐物、上の許状をお持ちの方は盆点をしました。どちらも唐物茶入を使うお点前です。唐物茶入はこれまでのお稽古で使ってきた和物の茶入とは扱いに違いがあります。その際たるものが、瓶子蓋です。この日お稽古で使った茶入は一つが瓶子蓋、もう一つは一文字蓋でした。蓋の形が違えば、扱いも変わる、唐物茶入だからと言って必ず瓶子蓋とは限らない。今回はそうしたこともお勉強しました。

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 ちなみに瓶子蓋の名前の元に成った瓶子とは、壺の一種で肩のはった口の小さい器のことで、主に酒器として使われていたそうです。蓋のつまみがその瓶子の形に似ているから瓶子蓋と呼ぶのでしょう。ここで先生から「なぜ、瓶子蓋だけ扱いが違うのか?」と訊かれたのですが、誰も答えられません。次回のお稽古までの宿題となりました。

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 さて、写真はこの日の主菓子。名は「ポインセチア」。12月らしい名前ですね。この写真だとそうでもないのですが、お茶室の照明の下ではなぜかこの色がサーモンピンクに見えて、「まるでお寿司のようだ」と皆口々に言い合いました。お菓子選びも難しいものです。


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 夏の間は涼しげだった青楓も黄色く染まってきました。楓の黄紅葉といえば赤い色ばかりかと思いきや、黄色も鮮やかで綺麗です。

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 次回のお稽古は2週間後、さて庭園はどんな姿を見せてくれるでしょうか。