3月の淡交会研究会の科目に合わせて、今月は茶通箱のお稽古をしました。今月もお棚は玄々斎好の更好棚を使いました。
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 写真は茶入と茶碗を置き合わせたところですが、棚上の茶通箱の中にはもう一つ、大津袋に包まれた棗が入っています。二種の異なるお茶をお客様にお出しする稽古ですので、茶入には鵬雲斎大宗匠お好の一保堂の明昔(さやかのむかし)、棗の方にはいつもお稽古で使っている初昔を入れました。濃茶の香りや苦みは、お湯の温度や練り方によって変わってくるものですが、この日はお茶の種類の違いも十分に感じることができました。

 茶通箱は許状をお持ちの方のみの稽古となりますので、初級の皆様は、大津袋と四滴茶器の薄茶の稽古です。茶通箱の点前での棗の扱いと、大津袋の点前での棗の扱いは、帛紗のさばき方など異なることもあり、両方を見比べると、その違いがよい勉強になりました。

 茶通箱や大津袋のように、濃茶に棗を使う場合は、薄茶器に焼物の茶器を用います。四滴茶器は四種類の異なる形の焼物の茶器の総称ですが、今回はそのうちの一つ「油滴」を使いました。小さな陶器に口がついた形で調味料入れによく似ていますが、現代のものは最初から茶器として作られているので、口の部分は内側から塞がれていて、液体を入れて注ぐことはできません。置き方、茶を入れるときの持ち方などに特徴があります。

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 また、今回のお稽古では、先生が許状を取得された方への許状引次をしてくださいました。許状を取得された皆様、おめでとうございます。

 目白庭園は梅の盛りは過ぎましたが、裏の芝生広場の緋寒桜が見事に満開でした。庭園の入口には大きな垂れ桜の樹もあります。次回、4月のお稽古のときにはこの花の盛りが見られるでしょうか。

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