流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2023年11月

今後の稽古予定
12月13日(水)夜間のみ
12月20日(水)
1月10日(水)、1月24日(水)
2月7日(水)、2月21日(水)
2月28日(水)午後のみ
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11月15日のお稽古ー貴人点など

 11月は3回目にしてようやく朝から夜までじっくりお稽古ができることになり、大勢の方がお稽古に来てくださいました。前回は夜のみ、前々回は午前のみのお稽古でしたので、何名かの方は今回から炉のお稽古になります。

 床の間には「松風伝古今」の軸を掛けて、花入には菊と照り葉(紅葉、黄葉した枝物)を入れました。例年ですとこの時期には西王母や初嵐、白玉などの椿の花のつぼみが膨らんだものを入れるのですが、今年は椿の開花が遅れていて11月半ばになっても一向に開く様子がありません。こういう年もある、ということなのでしょう。

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 さて、お稽古の方ですが、この日は貴人点をしました。貴人点というのは 身分の高い方にお茶を差し上げる際の点前で、貴人台という白木の台に茶碗を乗せて点前をします。昔は貴人を茶室にお迎えするというのは一大事で新たに茶碗を作ったり家の門や玄関の造作を修繕したり(貴人は輿に乗ったまま門を潜るのだそうです)したそうです。

 現代の私たちが自宅に貴人を招くことはまずないのですが、 点前のお稽古を通じて歴史に触れ、貴人という存在を感じることができるのが興味深いところです。貴人点には濃茶と薄茶があり、この日は濃茶点前を三人の方が、薄茶点前をお一人がお稽古されました。

 貴人様とお供の方双方にお茶を差し上げる貴人清次という点前のお稽古も予定していたのですが残念ながら時間の関係もあってできませんでした。

 流水会のお稽古はその方の進捗に応じてお稽古をしております。今回から炉のお稽古という方々は薄茶または濃茶の平点前、そして入会間もない方々は盆略点前のお稽古でした。

 お稽古の見学に来られた方もあり、朝から夜まで炉の前が空くことなくお点前が続きましたが、予定していた方のうち何人かはお仕事の都合や体調不良でキャンセルになりました。急に朝晩冷え込むようになってきましたので、皆様体調管理には十分ご注意ください。

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 忙しくてゆっくりお庭の写真を撮る暇がありませんでしたが、夜には18日(土)から始まるライトアップの試験点灯が行われていました。ライトアップ期間中(18から26日)にはコンサートなどのイベントもあるようですから、お近くの方はどうぞ。昼間のお庭とは別の雰囲気が味わえると思いますよ。

 次回の稽古日は12月6日、午前中のみのお稽古となります。

 

11月8日のお稽古ー薄茶平点前

 11月8日のお稽古は夜の部のみでした。今の時期は16時半過ぎに日没となりますので17時半にはもう辺りはすっかり夜、お庭の様子もよく見えません。

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 18時からのお稽古には予想を超える10名の方のご希望がありました。21時までに全員のお稽古ができるか少々不安だったのですが、事前に「準備と片付けを手伝ってくださる方いませんか」とLINEグループで皆様に呼びかけをしたのが功を奏したのか、皆様がテキパキとお湯を沸かしたり、茶道具を出したりしげくださったお陰で、思っていたよりずっと早く準備が整いました。

 今月は炉が開いたばかりなのでこの日も科目は薄茶平点前です。お稽古を始めて最初の炉のシーズンを迎えた方あり、久しぶりの炉のお点前に戸惑う方あり、また新たに許状が届いた方へのお渡しもあり、短い時間ではありましたが、いつも以上に皆様のお茶のお稽古への熱意が感じられたひとときでした。

 片付けを全て終えると夜の9時、遅い時間まで片付けを手伝ってくださった皆様、どうもありがとうございました。

 次回のお稽古は来週15日、久々の午前から夜間まで丸一日のお稽古となります。

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 上の写真は退出時に赤鳥庵前から正門を写したものです。最近のスマホのカメラは性能が良いのか、暗い場所でもよく撮れますね。
 

 

11月の抽選会

 11月2日は1月分の茶室利用者抽選会でした。

 参加者は38名、思ったより大勢でしたが先月や先々月とはかなり顔ぶれが違います。ほとんどの方は茶道の初釜、あるいは趣味のグループの新年のイベント狙いのようで、案の定土日と祭日から予約が埋まっていきました。

 ここ3ヶ月ほど私はまったくくじ運に恵まれず、今回も28番めで、週末と祝日は予約ができませんでしたが、空いていた月初の5日(金)と、稽古日2回分の予約ができました。

 平日ですから皆様とご都合が合うかどうかは分かりませんが、来年も年初にささやかな新年会をしたいと思います。

 さて、お庭の様子も少しだけご紹介します。
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 11月になってようやくホトトギスが咲き始めました。毎年見かける台湾ホトトギスです。 
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 こちらは一輪だけ少し花の感じが違いました。ホトトギスは種類が多いので別の品種でしょうか。

 池の向こう側の花梨の木の実が黄色く色づいてきました。大きな実なのでよく目立ちます。
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 紅葉もちょっぴりではありますが始まっています。今年の見頃はいつになるのでしょうか。お稽古のある日が見頃と重なると良いのですが。
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 次回の稽古日8日は夜間のみですので、お庭は見えませんね。その次に期待しましょう。
 

11月1日のお稽古ー薄茶平点前、濃茶付花月

 11月になりました。いよいよ炉のお稽古が始まります。この日も快晴、爽やかな青空です。

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 その年の11月に初めて炉を開いてお茶を点てることを炉開きと言います。昔の茶人にとって炉開きは一大イベントでした。畳を替えて炉を開くだけでなく、竹の生垣などを直したり、障子や襖を張り替え、その年にとれた新茶を初めて味わうのがこの時期の習わしだったそうです。

  まるでお正月を迎えるようですね。そうなのです、11月は「茶人の正月」と呼ばれることもあるくらい大切な時期なのです。

 現代で茶道を学ぶ私たちもせめて気持ちだけは「茶人の正月」にふさわしくありたいと思い、床の間には「好日」の色紙をかけました。
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  久しぶりの炉での点前ということで、科目は薄茶平点前。この日の稽古は午前中しかお茶室の予約が取れませんでしたのでお二人の方が平点前をした後は花月をしました。

 流水会では昨年の夏から平花月しかしてこなかったのですが、皆様が慣れてきたこともあって今回は濃茶付き花月です。といっても本来のように全員で濃茶をのみまわすことはせず、正客の方だけが濃茶を召し上がって、あとの四名は飲む真似だけにしました。

 その後続いて薄茶三服となりますが、濃茶付き花月で花が当たった方はお茶を点てる以外にも「棗を棚から下ろして清める」「茶入を棚にかざり、空いた場所に棗を移動する」「しまいつけをして道具を拝見に出す」などさまざまな仕事があり、平花月よりは時間もかかります。

 花月は引いた札によって座る順番や役割(お茶を点てる、お茶を飲む)が決まります。素早くかつ臨機応変に対応するというこの稽古は何度もやってみないとなかなか覚えられませんが、参加された皆様方が真剣に臨んでくださったおかげでなんとか時間内にお稽古が終わりました。

 午前中のみのお稽古を終えて慌ただしく外に出てみると、赤鳥庵前では秋明菊が満開でした。花が重いせいなのか茎が傾いてしまっているのは少し残念です。
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 次回の稽古は一週間後ですが、今度は夜だけのお稽古になります。



 
ギャラリー
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