流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2022年08月

今後の稽古予定
10月11日(水)10月18日(水)
11月1日(水)午前中のみ特別稽古
11月15日(水)

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8月24日のお稽古ー茶箱「月」「雪」「卯の花」

 8月も後半になって暑さも少しずつ和らいできました。それでも昼間はまだまだ暑い、ということで前回に引き続き茶箱のお稽古を致しました。

 こちらの花は午前中に第一和室の床の間に飾ったもの。仙人草と竜胆(りんどう)、縞ススキです。
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 8月ということでこの日は初めて浴衣を着てのお稽古にチャレンジしてくださった方がありました。流水会では洋服でお稽古をされている方がほとんどですが、浴衣や着物を着てお稽古に参加してくださると私も嬉しくなります。

 お茶の稽古はすべてが経験の積み重ねです。新しい経験を積もうという意欲は大いに歓迎いたします。浴衣で前がはだけないように座るにはどうしたら良いか、長いたもとが邪魔にならないようにするには手をどう動かしたら良いかなどなど、洋服とは違いがあることを実感していただけたのではないでしょうか。

 この日の稽古は午前中が第一・第二和室、午後からは第二和室だけという変則的な形で行いましたので、午後からは水屋を使わず水場は給湯室だけを使うことになりました。第二和室は広さが八畳なので、いつもより少し狭い上に文字通りいつもと勝手が違ったかと思うのですが、皆様がご協力くださったおかげでスムーズにお稽古が進みました。
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 上の写真は第二和室の床の間です。第一和室は点前座から見て右斜め前が床の間になる「上座床」ですが、第二和室は点前座の右斜め後ろに床の間になる「下座床」です。

 このところ第二和室を主に使った稽古を何度か行っておりますが、第二和室だと電源の問題を心配することなく二箇所に風炉を据えて稽古ができることがわかりましたので、今後も積極的に使っていこうと思います。

  お庭の様子も少しだけご紹介しておきましょう。
 
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 こちらのお花はシモツケですね。5月ごろから8月いっぱいくらいまで見られる花で茶花にも使います。

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 花の少ない酷暑の時期を彩ってくれているのはサスルベリです。

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 池のほとりでは相変わらず人慣れしたカルガモたち。この池で生まれて大きくなったカモたちでしょうね。

 次回の稽古は九月になります。もう少し涼しくなっていると良いのですが。


 

8月9日のお稽古ー茶箱「卯の花」「雪」

 8月9日は当初稽古をする予定はありませんでした。急遽午後にお稽古をすることにしたのは、実はこの日自宅が工事のため断水になるためでした。どこかに出かけるにしても今は新型コロナウイルスが大流行中です。それならいつもの茶室で稽古をしてはどうだろう?と思い立ったのがきっかけです。

 目白庭園にお電話してみるとちょうどキャンセルされた団体があったため、この日は1日茶室が空いているとのこと。夫と二人で稽古をするだけなら八畳のお部屋を一部屋午後だけお借りすれば十分です。

 当初は自分たちで茶箱の復習「月点前」「色紙点」などの少し複雑な点前をやってみようと考えておりましたが、流水会のLINEグループに「急ですが、明後日茶箱のお稽古をします。もし、お時間が取れる方がいらっしゃったらご連絡をください」とメッセージを送ったところ何人かの方から「稽古に参加したい」というお返事がありました。

 そろそろお盆休みが近いとはいえ、二日前のアナウンスで人が集まるとは思っていなかったので、これには私たちも大いに驚きました。

 いつもの稽古では少し離れたところに借りているロッカーから茶道具を出して持っていくのですが、限られた時間の稽古なので今回は省略。茶箱や茶碗、茶筅などは自宅から持参、それ以外はすべて茶室の備品をお借りしましたので、紅鉢風炉に鉄瓶といういつもとは少し違う取り合わせでの稽古です。

 初めて鉄瓶をお使いになられた方々は、その重さと蓋の開け閉めに苦労しておられました。また、雪点前をなさった方は久しぶりの仕覆の扱いに戸惑う場面もありましたが、猛暑の中、茶室まで足をお運びくださっただけあって皆様とても熱心にお稽古してくださったことに感謝しております。

 今回の写真は一枚だけ。この日の床の間です。掛物は「洗心」の色紙、花入に入れた花は仙人草と野菊、狗尾草で、この日の朝に自宅近くの川沿いで採ってきたものです。通常の稽古の時よりは軽い取り合わせですが、元々は野山で茶を点てるために生まれた茶箱を使ったお茶席にはこうした軽やかさが似合うような気がいたします。

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8月3日のお稽古ー茶箱・卯の花

 茶道のお稽古場というのは8月はお休みのところもあると聞いています。茶室が暑すぎてとてもお稽古にならないからだそうですが、たしかに夏の稽古は暑さとの戦いです。
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 この日も朝から快晴、目白の予想最高気温は37度!でしたが、予定していた通りお稽古をいたしました。(茶室はもちろん冷房を入れています。この気温を「我慢」して乗り越えるのは命に関わりますので)

 そして、8月といえば「茶箱」です。釜を使わないので、それでも少しだけ暑さを和らげることができるというのが真夏に茶箱の稽古をする理由です。裏千家には六種類の茶箱点前がありますが、この日はもっとも易しい「卯の花」を中心にお稽古をいたしました。

 初心者の皆様は点前中に古帛紗を使うのは初めて、また中級・上級の皆様も茶箱点前は久しぶりということでなかなか苦戦しておられました。

 お点前自体はただ「薄茶を一服点てる」だけなのですが、通常の薄茶の点前の手順に「茶道具を箱から出す」「茶道具を箱にしまう」という手順が加わります。茶箱は点前の種類ごとにこの手順に微妙な違いがあって、それを自分のものにするまで十分稽古を積む必要があります。

 易しそうに見えてやってみると案外大変なので、「茶箱は苦手」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、いろんな茶箱点前を習ううちにだんだん共通の法則のようなものが見えてきますので、なんとかそこまで頑張ってほしいと思います。 

 8月二回目のお稽古でも引き続き茶箱の稽古をする予定です。

 さて、庭園の様子も少しだけご紹介しておきましょう。庭園入り口の小屋で、ラムネの販売が始まりました。桶に入れたラムネ瓶のディスプレイはなかなか涼しげです。
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  庭園の一角では河原撫子が咲いていました。日本女性の美しさにも例えられるナデシコ、優しげな姿です。
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 次回のお稽古は8月24日です。少しは涼しくなっていると良いのですが。
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