流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2021年12月

今後の稽古予定
10月11日(水)10月18日(水)
11月1日(水)午前中のみ特別稽古
11月15日(水)

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12月22日のお稽古ー盆点、流し点など

 22日は今月2回目のお稽古でした。赤鳥庵前の木々も紅葉の時期を過ぎてすっかり冬仕様です。
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  午前と午後のお稽古では第二和室を使いました。第二和室は第一和室と違って下座床(点前座から見て後方に床の間が位置しています)です。床の間の床柱は茶道口に近い方になりますので向かって右に床柱がありますね。
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 軸は「紅爐一点雪」(こうろいってんのゆき)、手前の写真は実は私の師匠の写真(テレホンカード)で、お隣には師匠の干支である申にちなんでくくり猿の香合を飾っています。師匠は四年前の十二月に亡くなられました。ご命日に近い稽古の日は私にとって師を偲ぶ日でもあります。

 さて、この日の稽古では午前中に来られたお二人の方に、前回につづいて盆点のお点前をしていただきました。盆に載せた唐物茶入の扱いを学ぶ点前で、中級の五つの点前の中ではもっとも格式の高い点前になります。盆点は濃茶の平点前などに比べると手順も所作も違いが大きいので、何度も稽古をする必要のある点前です。私も何度も師匠からご指導いただきました。

 お昼をはさんで午後は流し点を致しました。一客一亭で亭主と客が向かい合って点前をします。昔、私が夫と二人で稽古に伺うと師匠から時折この流し点の点前をするように言われたものでした。流し点は、お客様にお茶を差し上げた後、亭主もお茶をいただきます。亭主が自分でお茶を飲むことを「ご自服」といいますが、ご自服の良いお稽古にもなります。

 その後は夜まで初心者の皆様に棚付きの薄茶平点前を中心にお稽古していただきました。炉になって2ヶ月目、ようやく皆さま少しずつ点前が形になってきました。

 この日の夜には久しぶりに小学生の姉妹の方がお稽古に来られました。しばらくぶりでしたので夫が基礎からみっちりご指導したのですが、お二人が帰られた後でお母様からのメールに気がつきました。来月からご家族の仕事の都合で海外に行くことになりそうだ、とのこと。

 お二人からはそのお話がなかったので、いつも通りのご挨拶だけでお別れしてしまったことが心残りでした。
 
 では、お庭の様子も少しご紹介しておきましょう。茶室からは見えなかったのですが、池にはこんな珍客が来ていたようです。カワウ、でしょうか。
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 久しぶりにカルガモも姿を見せていました。目白庭園では誰も鳥たちに悪さをする人間がいないせいでしょうか。近くまで寄っても逃げるそぶりもなく、カメラを向けられても気にしない。そんな鳥たちでした。
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 そして次の二枚の写真は千両と万両。どちらも冬に赤い実をつける植物ですが、葉の上に実がついているのが千両、葉の下にさくらんぼのように実が垂れ下がっている方が万両です。

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 流水会の今年の稽古はこれで終了。コロナのせいでなかなかお稽古ができなかったこの一年でしたが、去年の暮に比べたら幸いにもずっと状況はよくなってきています。

 次回の稽古は来年、1月5日からスタートです。





 

12月8日のお稽古ー盆点・唐物・薄茶平点前

 12月最初のお稽古日となった8日は、冷たい雨の降りつづく一日でした。赤鳥庵も雨にしっとり濡れています。この雨でいつもなら見かける結婚式の前撮り撮影の方々が皆さんキャンセルされたそうで、この日の赤鳥庵利用者は私たちだけ。静かなお稽古となりました。
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 お稽古は中級と小習、午前中にお見えになられた方々は盆点、午後最初は唐物、そしてそれ以降は平点前のお稽古でした。そして、夜はお仕事帰りの方にお稽古に来られる方が多かったので久しぶりに第二和室もお借りして、二箇所でお点前をしました。

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 この雨でお稽古もお休みの方が増えるかなと心配していたのですが、久しぶりに十名以上の方がお稽古に来てくださって、とても賑やかになりました。

 床のお花は竹一重切の花入に寒菊です。菊は風炉の花と思われるかもしれませんが、嵯峨菊や寒菊は十一月以降も使います。寒菊は霜が下りると葉が真っ赤に紅葉するのが見所なのですが、残念ながらこちらのお花は我が家のベランダのものなので、そこまで赤くはありませんけれど。

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 そしてこの日のトピックはお釜です。先日、青年部の皆様とご一緒に釜師の先生による「釜講習会」という茶釜についての講演会を聞いたのですが、その時先生から釜の見所は「鐶付」(かんつき)ですよ、とお話がありました。
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 このお釜の鐶付は「鬼面」と呼ばれる古い形です。文字は鬼の面ですが、鬼というよりむしろ龍の顔にも見えますね。お稽古中は点前に夢中でなかなかお釜の鐶付まで見る余裕はないかもしれませんが、せっかく習った知識ですから少しずつ茶道具にも注目していただければと思いました。

 この日のお庭は雨に濡れて紅葉がとても色鮮やかに見えました。
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 お花の方はいつもの寒椿です。
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 次回は22日。今年最後のお稽古となります。皆様ぜひお休みせずにいらしてください。

 

12月の抽選会

 12月に入り、空が青々と冴え渡っています。12月2日は2月分の赤鳥庵利用者抽選会が行われました。
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  写真はこの日の赤鳥庵前の様子です。木々の葉はかなり落ちてしまいましたが、向かって左側の木はみごとに葉が黄色く色づいていました。
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 この日の参加者は16名ほどでした。さすがに2月に結婚式の前撮り撮影をしようという方はいらっしゃらないようで、お茶のお稽古やお茶会、学習会などの利用者の方が多いようでした。

 今回もくじ運は今ひとつでしたが、2月も水曜日が二回取れましたのでほっと一息です。

 庭園の紅葉はそろそろ盛りを過ぎたでしょうか。今年は色づきが早かったので終わるのも早いですね。それでもまだ紅葉狩りに訪れた人を何人も見かけました。
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 真っ赤に紅葉したこちらの木はたしかナツツバキだったと思います。冬の椿は常緑ですがナツツバキは落葉樹なんですね。
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 ドウダンツツジは見事に真っ赤に染まりました。後に見える赤い花はボケです。 
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 紅葉に囲まれた松の木、毎年のことですがこちらの庭園ではきちんと雪吊りをされています。雪の少ない東京で雪吊りをする意味があるのか?と思っていましたが、この6年ほど私が見ている中では、回数は少なくてもまとまって降ることがありますのでやはり松の木の保護にはなっているのでしょう。

 次回の稽古は来週8日です。朝夕の冷え込みが厳しくなってきました。お稽古にいらっしゃる皆様、十分暖かくしていらしてくださいね。
ギャラリー
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