流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2021年05月

今後の稽古予定
10月11日(水)10月18日(水)
11月1日(水)午前中のみ特別稽古
11月15日(水)

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6月の稽古予定を変更します

 東京都内に発令されていた緊急事態宣言が6月20日まで延長されることになりました。稽古場の目白庭園赤鳥庵より「茶道の稽古は飲食を伴いますので20日までご利用いただけません」と連絡がありましたので、6月2日(水)、16日(水)に予定していた目白での稽古は中止とします。

 代わりに緊急事態宣言終了後の6月30日(水)に目白でお稽古をすることにしました。半期の終わりでお仕事がご多忙の方もいらっしゃると思いますが、ご都合つく方はご予約をお願いいたします。

 7月、8月の稽古日につきましては、6月3日(木)に行われる抽選会の結果次第で決まりますが、今のところ東京オリンピックの期間中(7月23日(金)〜8月8日(日))は目白でのお稽古は行わない予定です。
 
 高齢者へのワクチン接種が始まりましたが、全世代がワクチンの接種を受けられるまでは十分に注意が必要かと思います。皆様どうかお体に気をつけてお過ごしください。

流水会 後藤宗純 

5月19日ー風炉続き薄茶

 今月いっぱいは目白・赤鳥庵での稽古ができませんので、自宅で自主稽古をしております。今回もその様子をご紹介しましょう。 設えはこちら。雨が続いて蒸し暑くなってきましたので、渚棚を出しました。
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 続き薄茶はお客様にお濃茶を練ってお出しした後、続けて薄茶を点てて出すというお点前です。形式としては「お茶事」という正式なお茶のおもてなしを前提としています。が、お稽古のときは一通りの点前手続のみをまず覚えていただくことになります。

 濃茶を練ってお出しするところまでは通常の濃茶平点前と変わるところはありません。濃茶の茶碗がお客様から戻ってきて挨拶をした後、続き薄茶とする旨の問答をした後、亭主は建水と茶碗を持って一度水屋に下がります。
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 その後、座布団や莨盆、干菓子を出し、茶碗と清めた建水を運び出して薄茶の点前となります。少し早めですが、このところ雨が多く蒸し暑い日が続いているので紫陽花の柄の茶碗を出しました。深さが浅めのお茶碗です。
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 続き薄茶では点前座に茶入、棗の両方が出ている状態になりますから、茶道具の置き場所が少し普通の薄茶点前とは異なります。また、拝見ものの出し方などにも特徴があります。

 風炉の時期にこの点前をお稽古するのはこれから暑くなってくると、茶事でこの続き薄茶をする機会が多くなるためです。(もちろん炉でも点前はできます)6月に赤鳥庵でのお稽古ができるようになりましたら、ぜひ皆様とまたこの続き薄茶のお稽古をしてみたいと思います。

 来週26日(水)は久しぶりに茶箱の点前をする予定です。昨年もほとんど赤鳥庵では茶箱のお稽古ができておりませんので、もうすっかり忘れてしまったという方もあるかもしれませんが、まずは初歩の卯の花点前から、時間が許せば雪か花の点前をしてみようと思います。

 

5月12日ー初風炉、長建水と駅鈴蓋置

 昨年もコロナの影響で初風炉の稽古ができませんでした。今年も都内で緊急事態宣言続行中ということで、赤鳥庵でのお稽古は中止となしました。あまりに残念でしたので自宅の六畳で初風炉のしつらえで稽古をしましたのでご紹介します。
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 掛物はすいはつに短冊、書かれている言葉は「薫風」です。花は山紫陽花、花入は加茂川籠です。この花入は以前私が裏千家の青年部に所属していた頃、青年部の行事で作ったものです。この時期の花は二種入れるくらいが良いのですが、短冊に菖蒲の絵が描かれておりますので山紫陽花のみとしました。

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 二枚目の写真は濃茶点前の様子。この日は鑓鞘建水と駅鈴蓋置を使いました。鑓鞘建水は長建水の一種でご覧の通り深さがあって口が細く、胴にくびれのある建水です。こうした細長い建水を用いるときは中に蓋置が仕組めないので、柄杓の柄に蓋置を通して運び出します。

 ここで使っている蓋置きは駅鈴蓋置、金属製のドーナッツ型で振ると鈴のようにカラカラと音がするのですがこの音をさせないように扱います。

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 お菓子はきんとん。こちらは鶴屋吉信さんの「岩根つつじ」です。

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 こちらは薄茶点前。薄器は甲赤茶器(甲赤棗)を使っています。裏千家五代不休斎常叟好の茶器です。元々は茶箱用として好まれたと伝えられています。
 
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 こちらの茶碗は筆洗形の美濃伊賀茶碗です。筆洗は筆を洗う器のことで、元々は中国や朝鮮半島で使われていたそうですが、昔の茶人がこの形を茶碗に見立てたのでしょう。筆洗形の茶碗として有名なのが小堀遠州の好んだ「花橘」という信楽焼の茶碗です。

 むかしをは花橘のなかりせは何につけてか思ひ出でまし(花橘がなかったら何を手がかりに昔を思い出せるだろうか)

 という後拾遺和歌集の藤原高遠の歌にちなんで名付けられたという筆洗茶碗。タチバナの白い小さな花は5月から6月に咲く、ということでちょうど今ごろの時期。そんなことから筆洗茶碗を使ってみました。

 今年こそこうした設えをご用意して皆様と一緒にお稽古がしたかったのですが、本当に残念です。



 

5月の赤鳥庵でのお稽古中止します

 残念なお知らせです。5月12日、19日に予定していた赤鳥庵でのお稽古は中止します。

 東京都内に発令されていた緊急事態宣言が5月31日まで延長されたのに伴い、目白庭園赤鳥庵の利用停止期間も5月31日まで延長になったためです。 

 赤鳥庵での次回のお稽古は6月2日(水)の予定です。

流水会 後藤宗純 

お知らせー7月分の利用者抽選会中止

5月6日に行われる予定だった7月分の赤鳥庵利用者抽選会が、東京都内に発令された緊急事態宣言のため中止となりました。7月分の抽選は6月3日の8月分抽選会で同時に行うとのことです。 

7月の稽古予定が決まるのがいつもより一ヶ月遅れることになりますが、皆様どうかご了承ください。

流水会 後藤宗純 
ギャラリー
  • 9月20日のお稽古ー特別稽古「花月之式」
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  • 9月13日のお稽古ー和巾点
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