流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2020年04月

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家でお茶を点てる 4 棗、茶杓、茶巾の選び方、買い方

 一連のお話しをする中で最初に「自宅でお茶を点てるために必要なのは、茶碗、抹茶、茶筅」とお話しました。お茶を点てる「だけ」ならこの三つがあれば何とかなります。

 でも、自宅で「お茶の稽古をしたい」となるとやはり抹茶茶碗や棗や茶杓、茶巾があった方が、気持ちが高まります。今回は思い切ってお稽古用に棗や茶杓、茶巾を買ってみようという方に向けてのアドバイスをまとめました。(茶碗についてはまた回を改めてお話しします)

・稽古用棗の選び方

 自宅でお茶を点てる、簡単な稽古で使うならまず中棗が一つあると良いでしょう。市販の稽古用中棗には「樹脂(プラスチック)製」「木乾製」「木製」があります。木乾というのは木の粉を樹脂で固めたもので、樹脂製と木製のちょうど中間といった感じのものです。

 次の写真の棗の中に一つだけが樹脂製なのですが、どれかおわかりでしょうか?

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 実際のところ、見た目だけではほとんど区別はつきません。一番の違いは「重さ」と「お値段」です。

 重さ 木製・木乾製<樹脂製
 値段 樹脂製<木乾製<木製

 樹脂(プラ)の棗は少し重いです。棗同士を比べれば重さの違いははっきりわかりますが、単独で使うときにはあまり気になりません。お値段の方ですが、樹脂製は800円くらいからありますが木製は最低でも8000円以上します。木乾製はその中間くらいです。

 初心者の方は柄や色(黒、赤、溜塗)など自分の好みとご予算で選んでください。初めて購入されるのでしたら季節を選ばない菊桐(高台寺蒔絵)やつぼつぼ蒔絵、唐松蒔絵、独楽棗などがおすすめです。

 中・上級者の方は裏千家のお家元好の棗をお求めになるのも良いでしょう。曙棗や源氏香棗の写しなどは一つお持ちになるとご自宅での稽古や抹茶タイムが楽しくなります。

 棗を使うとき、絶対に忘れないでいただきたいのは「棗は抹茶の保存容器ではない」ということです。棗に何日も抹茶をいれっぱなしにしたり、冷蔵庫に入れたりするのは禁物です。使いたいときに抹茶を入れ、使い終えたら保存容器に抹茶を戻してくださいね。

・茶杓、茶巾の選び方

 稽古用の茶杓は白竹、中節です。18〜20センチくらいの長さが標準です。16センチくらいのものは同じ白竹・中節でも茶箱用です。稽古用茶杓は一本500円から1000円くらいのお値段です。 

 茶巾は「御茶巾」と書かれた紙の袋に入って売っているものが多いようです。「大茶巾」「小茶巾」と書かれているものはサイズが違います。流水会の稽古で使っているのは「本麻茶巾」で、だいたい一枚が500円くらいのものです。

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 茶巾は一枚あれば十分です。使ったら毎回よく洗ってください。麻なのですぐに乾きます。

 茶巾と茶筅はサイズが小さいので通販で「メール便」などを指定するとインターネット通販などでも安い送料で購入できますよ。 

家でお茶を点てる 3 抹茶のこし方、保存の仕方

 今回は買ってきた抹茶を点てる前の下準備と、ご家庭での抹茶の保存についてのお話です。

 購入した抹茶は飲む前に一度こします。理屈はお菓子作りのときに小麦粉をふるうのと同じです。抹茶の粒子を細かくふんわりさせて、お湯を入れたときに馴染みやすくするためです。この作業をサボるとお茶がダマになりやすく、おいしいお茶が点てられません。
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 抹茶専用の「茶こし缶」という道具もあるのですが、ご自宅では「茶こし」と「タッパー」があれば十分です。茶こしは持ち手のあるものが便利です(百円ショップで買えます)。タッパーは抹茶の缶より一回り大きめの丸型がおすすめですが、なければ四角いものでも、ご自宅にある器ならなんでも構いません。
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 写真のようにタッパーには茶こしをせて、ここに抹茶をスプーンなどで入れてこしていきます。そのままでは抹茶が落ちませんからうえからスプーンでこするようにすると良いです。
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 こされた抹茶の粒子が細かくふんわりしているのがわかると思います。これで準備はOKです。タッパーに蓋をしたらお茶の銘柄や開封した日付を書いてはっておくと良いでしょう。私はマスキングテープを貼って、その上にサインペンで書いています。剥がしたり、また新たに貼って書き直したりもできて便利です。

 タッパー以外の容器を使う場合は、少し大きめのものを用意して抹茶をすべてこしてしまいましょう。こしたものは抹茶がもともと入っていた缶に入れておくと良いでしょう。抹茶をほかの容器に移すときは茶杓を使いますが、お持ちでない場合はアイスクリームやプリンを買ったときについてくるプラスチックスプーンなどで代用してみてください。

 こうしておけば、ちょっとお抹茶が飲みたいなと思った時は冷蔵庫からタッパー(または抹茶の缶)を出し、そこに入った抹茶を茶碗に入れて点てることができます。お茶が少なくなってきたり、少しダマができやすくなってきたな、と思ったらまた茶こしでこしてあげてください。

 また、一度封を切ってしまうと、抹茶の香りはどんどん落ちていきます。缶を開けたら早めに飲み切ることを心がけると良いと思います。

まとめ
 ・抹茶は一度こしてから使う
 ・密閉できる容器に入れる
 ・保管は冷蔵庫で

 でも、せっかく家で抹茶をいただくなら棗と茶杓を使ってもう少しきちんとやりたい。お稽古に近いことをしたい、ということもいらっしゃるでしょう。次回は棗と茶杓、茶巾の話です。

家でお茶を点てる 2 抹茶の買い方

 前回の茶筅に続いて、今回は「抹茶」です。皆さんはご自身で抹茶を買ったことはありますか?

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 抹茶は上の写真のような缶に入って売られています。形は違いますが上記の写真はどちらも30g入りです。薄茶にして15から20碗分くらいです。

 抹茶を買うお店は原則として「茶道具屋さん」または「お茶の専門店」です。流水会のお稽古で使っている抹茶は茶道具屋さんで購入していますが、一般的には「お茶の専門店」の方が買いやすいでしょう。名前をあげると

 ・一保堂(いっぽうどう)
 ・上林春松(かんばやししゅんしょう)
 ・伊藤園(いとうえん)

などです。こうしたお茶の専門店は東京都内では主にデパ地下にありますが、あいにく今の時期は新型コロナウイルス対策のため休業中のところが多いようです。でも、心配はありません。上記のお店はインターネット上にオンラインショップがあります。「一保堂 抹茶」「上林春松 抹茶」「伊藤園 抹茶」などのキーワードで検索すれば見つかります。

 それぞれのお店では「○○の昔」「△△の白」などという銘のついた抹茶を何種類も扱っています。実はこれらの銘のついた抹茶はすべてコーヒーでいう「ブレンド」にあたるもので、性質の違う様々な茶葉(香りの良いもの、色のきれいなもの、すっきりした風味のもの、旨味のつよいもの)などを組み合わせて作られています。

 濃茶用に作られたお値段の高い抹茶は一般に香りが高く、旨味の強いお茶が多くブレンドされています。これに対して薄茶用は少し苦味があってすっきりした後味になるようにブレンドされていることが多いようです。

 ご自宅で気軽に抹茶を点てて飲みたい、たまには濃茶も練ってみたいという方は「薄茶用」と書かれているもので、10gあたりのお値段が300円程度、つまり30g入りなら900円くらい、40g入りなら1200円ぐらいの価格帯以上のものを選ぶと良いでしょう。薄茶専用なら10gあたりのお値段が150円から200円程度の抹茶でも十分美味しくいただけます。 

 最後にひとつ言い忘れていたことを。抹茶には「飲用(茶道用)」のほかに「製菓・加工用」があります。間違って「製菓・加工用」を買わないように気をつけてくださいね。 

 次回は購入した抹茶を点てる前の準備とご家庭での抹茶の保管方法についてです。

家でお茶を点てる1茶筅の選び方

 しばらくお稽古をお休みしていますので、ご自宅でお茶を点てておられる方もいらっしゃると思います。また、やってみたいけれど道具が足りない、という方もいらっしゃるでしょう。

 そこで、このブログを利用して家でお茶を点てるために必要な準備やお道具について少しずつご紹介しようと思います。

 自宅でお茶を点てるのに必要なのはまず「抹茶」、次に「茶碗」、そして「茶筅(ちゃせん)」が欠かせません。皆様は自宅に茶筅をお持ちでしょうか? 茶筅をご自身でお買いになったことはありますか?
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 茶筅にはいくつか種類があります。まず「竹」の種類ですが、私たちの裏千家流では「白竹」の茶筅を使います。紫竹という模様のある竹を使った茶筅もありますが、それは避けてください。

 同じ白竹の茶筅でも「数穂」「真数穂」「荒穂」「八十本立」「百本立」「百二十本立」などがありますが、私たち流水会のお稽古で使っているのは「数穂」または「真数穂」です。これが一本あれば薄茶にも濃茶にも使えます。

 もう一つ、これから茶筅を求めるならぜひ「茶筅直し」も一緒に買いましょう。  
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 茶筅直しは文字通り茶筅の形を整えるための道具です。ご自宅で茶筅を使った後は濡れたままの状態で下の写真のように茶筅直しに立てておくといいですよ。
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 ちなみに、茶筅は買ったときは先が丸くなっていますが使うとその丸みがすっと伸びます。つまり買ったときより長さが少し長くなるのです。茶筅を売っているときの紙箱やプラケースには入らないことがありますので、茶筅直しに立てたまま食器棚などに入れて置くのがおすすめです。

 もう一つ、長く使うなら国産の「高山茶筅」という表記のあるものを求めるのがいいでしょう。(国産の茶筅は奈良県の高山というところで作られています。)一本千円代のお安い茶筅は外国産で、使っているうちに形が崩れてしまって直しようがないので私はお勧めしません。

 ぜひ、茶筅を手に入れてお家でも抹茶を点ててみてくださいね。

お知らせー4月15日、22日の稽古は中止です

 残念ですが4月15日、22日に予定しておりましたお稽古、29日に予定しておりました茶会はすべて中止とします。

 理由は皆様ご想像の通りです。政府の緊急事態宣言を受けて、稽古場の赤鳥庵の利用停止期間が5月6日まで延長になったためです。

 皆様もどうかお体に気をつけてお過ごしくださいませ。 
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