流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2018年03月

今後の稽古予定
6月21日(水)
7月5日(水)7月12日(水)特別稽古、
7月19日(水)*夜間のみ 7月26日(水)午前・午後のみ
8月2日(水)8月9日(水)特別稽古、 8月23日(水)
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3月21日のお稽古ー花月を中心に

 春分の日、祝日のお稽古です。このところ暖かい日が続いていたのに、雪まじりの雨が朝から降り続いて、果たしてみなさんお稽古に来てくださるだろうかと気を揉みました。幸いにも欠席はお一人だけ、お茶室の中は大変賑やかで、熱気あるお稽古となりました。

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 こちらの写真は10畳の準備の途中で撮ったものです。3月なので釣釜にしてみました。

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 お花は白い椿(一休)とネコヤナギ、横に出ているのはヤハズエンドウ。道端の草もこうして花入に入れてみると春を感じさせてくれます。

 今月4歳になったばかりのS君がお母さんと一緒に来てくれたのですが「ふわふわに触ってもいいですか?」と神妙な顔で私に尋ねるので「いいですよ、でもそーっとね」とお答えしました。最初は泣くだけの赤ちゃんだったS君も、いつのまにかお扇子を前に置いてご挨拶ができるようになりました。成長する姿を見るのは本当に嬉しいものです。

 さて、ふだんは会社帰りにお稽古に来られる皆様も午後の早い時間から来てくださったので、この日のは10畳のお部屋では通常の点前稽古、8畳のお部屋では花月をしました。

 お茶のお稽古というのは通常は一人ずつ行うのですが、花月は五人1組で行う特殊なお稽古です。くじを引いて当たった人がお点前をし、またくじを引いて当たった人がお茶を飲む。これを3、4回繰り返します。お点前をするたびに座る場所が入れ替わるので、最後には全員が立って元の席に戻るという所作もあります。この日は濃茶付花月(濃茶一服と薄茶三服)と平花月(薄茶四服)をそれぞれ二回ずつやりました。

 花月のお稽古はどうしても普段の点前稽古より慌ただしくなるのですが、その上に炭手前の稽古、貴人清次や茶通箱など、時間のかかる二服点の稽古など、 平日はなかなかできない科目を一気にやったこともあって、結局片付けが終わったら夜の9時になっていました。いくら時間があっても足りない、そんな一日でした。

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 お菓子は桜のきんとん。普段は稽古中に私もお菓子をいただくのですが、この日はその暇もなかったので、持って帰って家で撮影したものです。

 この日のお庭の様子もご紹介しておきましょう。

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 池の水面に垂れているのはしだれ桜です。雪と桜、この日の窓の外は2つの景色がせめぎあっているかのようでした。
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 こちらの花は一見桜のようにも見えますが、杏(あんず)の花だそうです。

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 雨に濡れた寒緋桜。この写真を見るだけで、寒かったことが思い出されます。次回のお稽古は4月。さて、お庭はどんな風に見えるでしょうか。




3月7日のお稽古ー荘物を中心に

 3月1回目は荘物(かざりもの)を中心にお稽古いたしました。これらの点前は由緒のある茶道具、たとえば目上の方からのいただきものなどをお客様に披露したいときなどに行います。

 裏千家の点前には茶筅荘、茶碗荘、茶杓荘、茶入荘の4種類の荘物があります。4種類の点前のうち茶筅荘は薄茶でもできますが、通常これらの点前は濃茶点前になりますが、この日はほとんどの方が濃茶点前をなさいました。実は、棗が足りなかったのです。

 このところは昼間お稽古にいらっしゃる方が多く、炉と風炉二箇所でお稽古しています。風炉の方は鉄瓶を使って盆略点前をするので必ず棗を使います。となると、炉の方では濃茶の稽古ばかりが続く、ということになってしまいました。

 ふだんならお茶室の備品の棗が借りられるのに、この日に限ってお隣の部屋を借りているグループがすでに棗を使用中だったのです。こういうこともあるのですね。

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 写真はこの日のお花です。椿(胡蝶侘助)を掛花入に入れました。太神楽のような大きな椿も良いのですが、こうした小さな花は控えめで茶花らしい趣がありますね。

  あいにくこの日は曇り空でしたが、外の庭園では春の花が次々と咲きだしました。いくつかご紹介したいと思います。
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 小さなベルのような愛らしい花をたくさんつけているのはヒュウガミズキです。赤鳥庵の脇を通って裏の芝生広場に抜ける細い道の横にあります。

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 こちらは芝生広場の緋寒桜。早咲きの桜で花は濃い緋色、後ろに見える白梅とのコントラストがきれいです。

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 芝生広場の向こう側に垣根のように茂っている椿も、次々と花が開きはじめました。

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 こちらは池のほとりのサンシュユです。黄色い花が粉を散りばめたように咲いていますね。
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 先週は硬い蕾だったふきのとうもこんなに開きました。周りに落ちているのは白梅の花びらです。今年はこのところの暖かさで桜の開花も早いとか。次回21日のお稽古の頃にはそろそろ咲き始めているかもしれません。楽しみです。

 

2月28日のお稽古ー盆略点前から上級まで

 ようやく陽気が春めいてきました。目白庭園入口の白梅も開きはじめました。寒さが緩むと気持ちもほっとします。
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 さて、この日のお稽古には初心者からベテランまで10名の方が参加してくださいました。お稽古をはじめて二ヶ月のMさんは、最初に習う盆略点前のお稽古です。10ヶ月目のKさんには筒茶碗を使っての絞り茶巾のお稽古です。冬だけのお点前なので筒茶碗は今回限り。続きはまた来年です。

 嬉しいことに、流水会にまたお一人新しい仲間が増えました。すでにある程度まで許状をお持ちの方ですが、ここ何年間もお稽古を中断されていたとのことでした。家庭や仕事の事情で中断しても、また再開できるのがお茶のお稽古の良いところですね。

 夜は会社帰りの皆様とともに久しぶりに奥伝の一つ、行之行のお稽古をしました。台子を使っての点前は何か身も心も引き締まるような心もちが致します。
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 竹台子を出したからという訳でもないのですが、お軸は「竹有上下節」です。きっちりけじめをつけるのも、お茶の稽古では大切なことなのです。

 あいにくお天気は曇りがちでしたが、目白庭園は春の花が次々と咲き始めていました。

 
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ギャラリー
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