流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

2017年10月

今後の稽古予定
6月21日(水)
7月5日(水)7月12日(水)特別稽古、
7月19日(水)*夜間のみ 7月26日(水)午前・午後のみ
8月2日(水)8月9日(水)特別稽古、 8月23日(水)
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10月18日のお稽古ー中置・五行棚

 10月2回目のお稽古、この日は先週からずっと降り続いていた雨も中休み。朝から秋晴れです。天から「お稽古頑張りなさいね」と励まされているようにも思えるほどです。

 さて、お稽古は前回に続いて中置ですが、この日は五行棚を使いました。赤鳥庵の備品にはないので、わざわざI先生がご自宅からお持ちくださったものです。(重かったと思います。本当にありがとうございました。)五行棚は裏千家十一代玄々斎お好みの中置専用の二重棚で、地板には土風炉を据え流のが約束です。棚板は焼杉に木目を洗い出したもの、竹の三本柱という見た目にも侘びた雰囲気の棚です。
 
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 五行棚の地板のサイズは大板と同じ。点前中の柄杓・蓋置の置き場所も大板と同じですが、天板には棗を飾ってありますので、濃茶の際の飾り残しはこの写真のようになります。(薄茶のときは棗がありませんので「入飾り」ができます)棚の上には玄々斎好みの徳風棗を飾りました。お稽古中に「この棗を使うのは約束ですか?」と質問がありましたが、これは約束ごとではありません。
 
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 写真ではちょっとわかりにくいですが、こちらは薄茶の貴人清次の点前をしているところです。棗を運び出す必要がありませんので、常据の時と同様に最初に建水と次茶碗を同時に運び出します。大板と五行棚とは似ているようで所々に違いがあります。それがまた面白いところではありますね。
 
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 この日は皆さん一度は五行棚で点前ができました。夕方以降に人数が増えたので、お部屋の反対側には小板の風炉を据えて二箇所でお点前をしました。 
 
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 お花は宗全籠に秋の野草を中心に。背の高いのはススキではなくオギ。あとは藤袴とミゾソバ、小菊、ワレモコウ、イヌタデ、一番手前の花は洋花です。

 最後にこの日のお庭から。

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 つかの間の日差しに誘われて蝶の姿も。
 
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 夏に綺麗な花を咲かせていたヒオウギには黒い実。(この実は茶花にも使えます)後ろに見えるのはホトトギスですね。
 
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 秋空にススキが綺麗でした。

10月11日の目白庭園

 10月11日のお稽古の日の目白庭園の様子を写真でご紹介します。この写真のほとんどは、お稽古の前に夫が撮ってくれたものです。

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 満開の秋明菊。お稽古が終わって帰るころには花が閉じるので、この姿は昼間しか見られないようです。

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 こちらは杜鵑草(ホトトギス)地植えにするととてもよく増える花です。

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 シロバナホトトギスは一株だけのようでした。そろそろ花も終わりですね。

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 ジョウロウホトトギスは、花が下に向かって咲くところがポイント。一輪だけ咲いていました。

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 10月6日の抽選会のエントリーで「椿の蕾」とご紹介しましたが、どうやらこの花は椿ではなく山茶花ではないかと思われます。両者の一番の違いは花が落ちる時です。花びらがポロポロ落ちるのが山茶花。花丸ごと一度にポトリと落ちるのが椿です。

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 こちらは池の向こう側にある花梨の木に大きな実がなっていました。まだ緑色ですが、これから黄色く色づいてくることでしょう。池の向こう側の石塔のところ前歩いて、石塔の後方を見回すと簡単に見つけられると思います。

 今月はお稽古が二週続きます(次回は10月18日(水)です)ので、いくつかの花はまだ来週も見られると思います。お稽古の方はまた中置になりますが、長板と五行棚の予定です。

 

10月11日のお稽古ー中置(大板・小板)

 10月1回目のお稽古は中置のお稽古でした。

 中置とは、風炉を畳の中央に据えることを指します。だんだんと日が短くなって火が恋しくなる季節に、少しでもお客様の方に火を近づけ水を遠ざける心遣いなのだそうですが、ここ数日続く暑さで私も一度しまい込んだ単衣の着物を引っ張りだしました。

 この日は二箇所に風炉を据えて、大板と小板の両方でお稽古ができるようにしました。大板・小板というのは風炉の敷板のことです。中置では風炉が畳の中央、水指はいつもと反対に勝手付側に置くのですが、敷板が変わると蓋置と柄杓の置き場所が変わります。面白いですね。
 
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 上の写真は夜のお稽古の様子ですが、午後から夜までの間に合計11名がお点前をする大盛況となりました。流水会のお稽古は毎回会費をいただく形ですので、お稽古にいらっしゃる頻度は人によって違います。二ヶ月に一回程度お見えになる方が何人か重なったのが賑やかになった理由です。

 賑やかといえばもう一つ。先月見学に来られたAさんが、1歳になるM君を連れてお稽古に来てくれました。新しい仲間が増えるのはとても嬉しいことです。

 今回初めて中置でお点前をするという方もお二人ほどいらっしゃったので、薄茶・濃茶とも平点前を中心にお稽古しましたが、ベテランの皆様にはそれでは物足りないということで、長緒のお稽古をしていただきました。

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 さて、お軸は小林太玄和尚の「関 南北東西活路通」を掛けました。花入は信楽です。掛花入として作られたものですが、この日は背の高いススキを入れたかったので置花入として使ってみました。中央に見えるピンクの花は秋明菊、枝ものは野葡萄です。ススキと野葡萄はこの日の早朝、自宅近くの河原で取ってきたものですが、なんとかお稽古の間持ちこたえてくれました。

 目白庭園の様子は前回もご紹介しましたが、ちょうど赤鳥庵の玄関前で白い秋明菊と杜鵑草が盛りを迎えています。お稽古の時に、ある方から「ブログをみたのですが、白いホトトギスはどこに咲いているのですか?」とお尋ねがありましたのでご紹介します。

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 上の写真は門を入って赤鳥庵に向かう通路の左側です。手前の立て札のところがシロバナホトトギス、ジョウロウホトトギス、右の丈の高いのが秋明菊ですね。

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 こちらの写真は同じ通路の右側を写したものです。中央の蕗の葉のあたりと、この写真の右端の辺りにホトトギスが咲いています。写真左には紫式部に藤色の実が付いています。

 と、これだけではわからないので、それぞれのお花の写真は別エントリでご紹介します。


  
 

10月の抽選会

 10月5日は12月分の利用者抽選会でした。12月なら空いているかと思いきや、それでも23名の方が抽選にいらしていました。私の引いた番号は「16」、ドキドキしながら前のホワイトボードが他の人の予約で埋まっていくのを見守っていましたが、なんとか水曜日に2回分の予約ができました。

 さて、抽選会の後は庭園の散策です。紅葉はまだまだ先のようですが、秋の風情十分な目白庭園の様子をご紹介したいと思います。

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 前にもご紹介した秋明菊(貴船菊)です。今年はとてもよく咲いています。

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 こちらはシロバナホトトギス。ホトトギスの仲間です。庭園を入ってすぐのところにひっそりと咲いていました。

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 ツバキのつぼみも膨らんできました。この花が咲く頃には炉びらきですね。

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 目白庭園のススキは本当に綺麗に手入れが行き届いていて、毎年見事な穂がでます。ススキは増えすぎるので庭に植えるのは難しいのだそうですが、さすがそこはプロ。

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 これは珍しい。お茶の木の花が咲いていました。お茶はツバキの仲間なんですよ。花の感じもよく似ていますね。

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 池を泳ぐのは錦鯉。カルガモの姿はもう見かけなくなりました。この日は池のほとりでマンドリンを弾く人がいて、優しい音色が響き渡っていました。


 
ギャラリー
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