朝夕は過ごしやすくなってきましたね。目白庭園も秋の花が次々と開き、この日は白い萩の花が水面に溢れるように咲いていました。(あいにく写真はありませんが)
この日のお稽古はお休みが多く、昼夜合わせて七名ほどでしたがその分だけお一人ずつたっぷりと時間をとってお稽古することができました。 初心者の方は運びの薄茶平点前や貴人点、ベテランの皆様は四ヶ伝です。実は四ヶ伝というのは古い呼び名で、現在は中級5科目(茶通箱、唐物、台天目、盆点 、和巾)というそうです。この日はみなさまが思い思いに唐物、台天目、盆点を中心にお稽古しました。
これだけでも十分なボリュームではありましたが、この日は二箇所に風炉を据えて、一箇所は風炉の逆勝手のお稽古をしました。お茶室というのは通常点前をする方の右側にお客様が座る配置になっているのですが、建物の構造の都合などから逆の配置、つまり点前をする方の左側にお客様が座る形の茶室があります。これを逆勝手と呼びます。
逆勝手の茶室は決して多くはありませんが、そんな茶席でもお点前ができるようにきちんと点前手続きが定められています。逆勝手の席では、普段は左腰につける帛紗を右腰につけ、畳に入る足も左からといつもと反対になります。全てが逆になるかというとそうでもなく、柄杓を持って湯や水を汲む手、茶筅をふる手は右手のまま。それ以外にも、茶碗の中の水や湯を建水に捨てる手は、左・右が交互になるといった細かな決め事があります。平点前であっても気が抜けません。
お軸は「平常心是道」。「びょうじょうしんこれどう」と読みます。この言葉は「道とはなんですか」と尋ねた弟子に「平常心こそ道である」と師匠が答えた、という禅の公案からきています。気負わず焦らず心を静め、常にギアをニュートラルにして無心で取り組むこと、それはお茶の稽古にも通じることだと思います。
この日のお稽古はお休みが多く、昼夜合わせて七名ほどでしたがその分だけお一人ずつたっぷりと時間をとってお稽古することができました。 初心者の方は運びの薄茶平点前や貴人点、ベテランの皆様は四ヶ伝です。実は四ヶ伝というのは古い呼び名で、現在は中級5科目(茶通箱、唐物、台天目、盆点 、和巾)というそうです。この日はみなさまが思い思いに唐物、台天目、盆点を中心にお稽古しました。
これだけでも十分なボリュームではありましたが、この日は二箇所に風炉を据えて、一箇所は風炉の逆勝手のお稽古をしました。お茶室というのは通常点前をする方の右側にお客様が座る配置になっているのですが、建物の構造の都合などから逆の配置、つまり点前をする方の左側にお客様が座る形の茶室があります。これを逆勝手と呼びます。
逆勝手の茶室は決して多くはありませんが、そんな茶席でもお点前ができるようにきちんと点前手続きが定められています。逆勝手の席では、普段は左腰につける帛紗を右腰につけ、畳に入る足も左からといつもと反対になります。全てが逆になるかというとそうでもなく、柄杓を持って湯や水を汲む手、茶筅をふる手は右手のまま。それ以外にも、茶碗の中の水や湯を建水に捨てる手は、左・右が交互になるといった細かな決め事があります。平点前であっても気が抜けません。
お軸は「平常心是道」。「びょうじょうしんこれどう」と読みます。この言葉は「道とはなんですか」と尋ねた弟子に「平常心こそ道である」と師匠が答えた、という禅の公案からきています。気負わず焦らず心を静め、常にギアをニュートラルにして無心で取り組むこと、それはお茶の稽古にも通じることだと思います。