流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

今後の稽古予定
4月3日(水)午後と夜間
4月17日(水)
4月24日(水)第一和室のみ終日
5月8日(水)、5月22日(水)
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8月28日のお稽古ー和巾点、茶箱

 まだ八月だというのに急に気温が下がった雨の水曜日です。カルガモたちは巣立っていったらしく、池は久しぶりに静けさを取り戻していました。
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 前回に引き続いて流水会最年少のS君がお稽古に来るというので、とっておきの蒲の穂を用意したのですが、残念ながら急な発熱でお休みとなってしまいました。

 蒲の穂といえば「因幡の白兎」。大国主命が「真水で体を洗って蒲の穂を敷き詰めた上で寝ていなさい」と毛をむしられて赤くなったウサギに教えたと言います。実は蒲の穂は秋になると握っただけではじけてふわふわの綿毛が大量に出てくるのです。
 
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  大人の方はみなご存知だろうと思っていましたが、中には蒲の穂を初めて間近に見たという方、白兎の話も知らなかったという方もいらっしゃったので、茶花として大き過ぎることは十分承知の上で持ち込んだ甲斐はあったかのかもしれません。

 さて、お稽古の方は久しぶりの和巾点でした。裏千家十一代の玄々斎が宮中に献茶をした際、お茶を収めた中次、そのときに拝領した布を用いて作られた古帛紗を使ったお点前です。この古帛紗のことを和巾と呼びます。和巾点は決して難しい点前ではありませんが、ここしばらく茶箱続きでしたので、久しぶりのお濃茶に戸惑った方もいらっしゃったようです。ひととおり和巾点をした後は茶箱の月点前も致しました。

 初級チームの皆様のお稽古は茶箱の卯の花と花点前を致しました。この日はいつもと反対に初級チームの皆様に八畳のお部屋でお稽古していただいたのですが、茶道口が違うだけで畳がうまく歩けなかったり、茶道口で逆向きに回ってしまったりする方が続出しました。

 お部屋の出入りや畳の歩き方を練習するには、時々こうしてお部屋を変えてみることも必要だと私も実感致しました。

 さて、最後にいつもの通り庭園の様子をご紹介します。池のほとりのあずま屋から見た赤鳥庵です。
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 私たちはお稽古の合間に外の庭を眺めたりしますが、自分が外を眺めているときは自分も外から眺められているのですね。
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 お花はちょうど端境期でしょうか。赤鳥庵に入るすぐ前のところで紫式部の実が色づきはじめました。こちらはコムラサキシキブという種類だそうです。

 次回の稽古日は来週、9月4日です。

 

8月7日のお稽古ー茶箱

 見てください、この青い空に強い日差し、午前中から気温が30度を超える日が続いています。
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 昔の茶人の方は冷暖房を嫌い暑い夏も自然の風に頼みに早朝にお茶をされたそうですが、現代ではなかなか難しいところもありますので、私たちは冷房を入れたお部屋でお稽古をしています。(暑さに命を奪われるわけには参りません)

 気温の高い日が続くとお花の入手が難しくなります。幸いこの日は我が家のベランダで宗旦木槿が一輪咲きましたので、黄色い姫向日葵の花と一緒に入れました。花入は蝉籠です。たしかにこの形、床柱に蝉がとまっているかのように見えますね。
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 さて、暑い時期のお稽古といえば茶箱です。

 中・上級チームの皆様は月点前と和敬点です。月点前は茶箱の中でももっとも優雅な点前と言われますが、使うお道具が多いので初めての方は大変だったと思います。和敬点の方は月点前とは対照的に至って簡素な点前です。

 今年初めて茶箱点前を習った方、久しぶりの方々は前回に続いて卯の花点です。卯の花点がまずしっかりできるようになることが茶箱点前の規則性を理解する上ではとても大切です。皆さん意欲的にお稽古してくださいました。

 入門チームの皆様は盆略点前、薄茶平点前とそれぞれの進捗に応じたお稽古をしました。現在入門チームの方々には夫が見ていますが、一つ一つの所作の形を丁寧に指導しています。

 そして、長いお休みが始まるとS君、Nちゃんのちびっ子二人がお母さんとともにやってくる季節です。

 5歳のS君はこの日初めて本格的にお稽古をしました。簡単な割稽古のあと、帛紗さばきもしてもらったのですが、たった一度の指導できれいに帛紗をきれいに畳むことができました。茶筅の振り方も堂に入ったもので、最初に点てたお茶はお母さんに飲んでいただきました。

 帛紗さばきや茶筅の振り方は、大人でもなかなか慣れないものですが、生まれてまもない頃から半年に一回ずつほど稽古場に来ていたS君は私たちの気づかないうちに皆が稽古する様子を観察していたのでしょう。それにしても、あまりの立派なお稽古ぶりに私たち大人の方がびっくりしてしまいました。

 この日はお休みの方も多く、稽古のペースは比較的ゆったりでした。夜の稽古も人数が少なかったので、皆さんいつもより多めにお稽古ができたのではないかと思います。

 さて、庭園もお花の方は一段落です。前回の抽選会の日に咲いていたヒオウギはまだ健在でしたが、それ以外に見かけたのはこちらです。ヤブランでしょうか。
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 先月鮮やかなオレンジ色の花を咲かせていたオニユリはこんな姿になっていました。この黒い塊は実ではなくムカゴと呼ばれるものです。ムカゴと言えば山芋の小さいものだと思っていましたが、植物の基幹の一つで栄養を蓄えて、種と同様繁殖にも利用できるものだそうです。
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 カルガモさんたちも暑いのでしょう。皆、陽の当たらない場所を上手に探して涼んでいました。

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 次回は二週間後、28日です。

8月の抽選会ー暑い夏がようやくやってきました

 長かった梅雨も明け、夏らしい暑さが続く中、10月分の茶室利用の抽選会に行ってきました。

 毎年のことですが、10月と11月の抽選会は参加者がいつもより増えます。この日は36名でした。そして、私の抽選番号はなんと「36」。毎月抽選会に参加していますが「一番ビリ」を引いたのは初めてのことです。

 お稽古日が取れるかドキドキしながら皆さんが予約していくのを待っていたのですが、休日狙いの方が多かったようで、予約が始まると「もう先に取られてしまいました」と途中で帰る方が続出。10名ほどの方が予約せずに帰られたので、終わってみればいつも通り月2回の稽古日が確保できました。 

 抽選番号は悪くても結果オーライ。そういう日もああります。

 さて、この日の庭園にはオレンジ色の檜扇(ひおうぎ)の花が咲いていました。檜扇は花が終った後黒い種ができます。射干玉(ぬばたま)と呼ばれて、茶花の方では花より種の方が有名です。
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 こちらは秋明菊です。蕾が随分とふくらんできました。
 
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 池でくつろぐカルガモたち。庭園の管理事務所の方によれば最近今年3回めの雛が生まれたらしいのですが、この日は姿を見かけませんでした。
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 錦鯉のみなさん。暑いのか固まってじっとしていました。
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 こちらは椿の実です。
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 次の稽古日は来週八月七日。カルガモの雛たちの姿が見られると良いのですが。
ギャラリー
  • 3月20日のお稽古ー続き薄茶、大津袋
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  • 3月13日のお稽古ー釣釜、台子で平点前
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