流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

今後の稽古予定
6月1日(水)、6月15日(水)
7月6日(水)、7月20日(水)
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稽古場見学・体験稽古のこと

お稽古場の赤鳥庵が工事中のため、ここ二週間ほどお稽古がなく私も寂しい思いをしています。その一方で、お稽古の見学や体験稽古のお問い合わせが増えてきました。
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私どもの流水会では、入会にあたって必ず「見学」または「体験稽古」をしていただくようお願いしております。

茶道の稽古を続けていく上で大切なことの一つが、先生や茶道教室との「相性」です。ここは自分に合いそうだな、ここでならお稽古を続けていけそうだな、と感じられるかどうかというのはとても大切なことです。

普通に何か習い事をしている時、たとえば英会話教室に通ったりスポーツクラブで何かレッスンを受けたりしている場合、ご自身の都合で他のクラスに移ったり、他の教室と掛け持ちしたりということはそう珍しいことではないと思いますが、茶道のお稽古ではそうしたことが簡単にはできませんし、そういうことはしないのがマナーだとされています。

理由は茶道の「稽古」というのが他の習いごとの「レッスン」とは少し性質の異なるものだから、とお考えください。

茶道の先生はお茶の点前の手順やお茶やお菓子をいただく時のやり方といったハウツーを伝えるだけではありません。茶道の世界観のような無形のものに触れていただく、感じていただく手引きをするという役割をお家元から与えられています。

そして有形・無形の形で受け継がれている茶道の教えを「どのようにして生徒さんに伝えるか」は指導する先生のお考え、先生ご自身が師匠から受け継いできたやり方などによってかなり大きな違いがあります。いったんこの先生の元で習おうと決めたら、その先生の方針にしたがって稽古を続けていくことになります。
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といっても、これからお茶のお稽古をはじめようという方、また稽古をはじめてからまだ日の浅い方にはこの「先生による違い」というのがどういうことなのかを想像するのは難しいことでしょう。

そこで大切にしてほしいのは皆様の「直感」です。最初にメールや電話で先生と接したときの印象、実際に稽古場に行ってみて感じる雰囲気、他の生徒さんたちの様子、そういったところにそのお茶の先生のお人柄や伝えようとするお茶の世界観が滲み出ているものなのです。

これから新たにお茶のお稽古を始めてみたいとお考えの方には、流水会だけでなく二、三箇所のお稽古場を見学することをお勧めしております。そうすることで「稽古場の雰囲気」「先生との相性」というのがどういうことなのかを多少なりとも実感していただくことができると思います。

そしてもう一つ大事なことなのですが、いったんお茶の稽古を始めたら、他の教室や他の先生のところに見学には行くのはどうかご遠慮ください。二箇所で習った方が早く上達する、効率よく習えるということはありません。ただ混乱するだけです。

「でも、今習っている教室でのコースがまもなく終わってしまうので次の稽古場を探したいのに」という方は、まず現在の稽古に集中してください。そのコースが終了する頃には先生から次のステップについて何らかのご案内があるはずです。それを待ちましょう。 

仕事の都合やご家族の事情で今までの稽古が続けられなくなりそうだから、別の稽古場を探したいという場合はまずご自身の先生に相談してみましょう。稽古日が変更できるかもしれないし、別の場所でお稽古してくださるかもしれません。

流水会では随時稽古場の見学・体験稽古を受け付けておりますが、上記のような理由から「現在、他の先生からお茶を習っている」ということが判明した際は、お申し込みをお断りしております。この点についてはどうかご了承いただきますようお願い申し上げます。

3月2日のお稽古ー釣釜と入子点

 3月になりました。目白庭園のシンボルツリーの一つ、長屋門前の梅の木には愛らしい白い花が綻びはじめていました。長かった冬もようやく終わりそうです。
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 冬の終わりは見えてきましたが、感染症の流行はまだ終わりが見えません。「会社で感染者が出てしまいました」「喉が痛いのでお休みします」といったご連絡が入って、急なお休みの方が三名ありました。

 その一方で、最近は「お稽古を見学したい」「体験をしてみたい」といったお問い合わせもぽつりぽつりと頂いております。この日も体験ご希望の方がお見えになりました。嬉しいことです。

 この日のお稽古では久しぶりに「入子点」を致しました。入子点は薄茶のお点前で、木地の曲建水(曲げわっぱのお弁当箱によく似た丸い形の器です)の中に、茶碗を入れ子にして運び出して行う点前です。

 蓋置や柄杓などはあらかじめ棚にかざってから始めますので、運び出す道具は入れ子にした建水と茶碗だけです。お茶を点ててお客様にお出しした後、建水以外の茶道具は茶碗や帛紗も含めてすべて棚に飾ります。最後に持ち帰るのは建水だけ、ということになります。

 入子点は足の悪い方や子供さんなど、道具を運び出すのが心許ない方がお客様に心配をかけないように行う点前、とされていますが、この日のお稽古では元気いっぱいの皆様がたにお点前していただきました。飾り方が異なるだけでもやってみると様々な発見があります。

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 上の写真はちょうどお点前が終わった後に撮りました。「あれ?」と思った方もあるかもしれません。そうなのです。この日は釣釜にしました。釣釜とは文字通り茶の湯の釜を鎖で天井から吊ることを指します。私たちの学ぶ裏千家流では、三月にはこの釣釜をよく使います。

 春風に吹かれて釜がゆらーりゆらーりと動く風情を楽しむ、などと言ったりしますが慣れないうちは釜が不安定で点前をしていると何か落ち着かない心持ちになったりもします。
 
 そしてちょうど翌日がひな祭りでしたので、床には桃の花を飾り、お菓子は桃色のきんとんにしました。

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 茶道の稽古にはこうした季節の行事に応じた楽しみもあります。
 さて、今回はお庭の写真も撮ってきましたのでご紹介しましょう。
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 これは赤鳥庵から池を挟んで反対側の梅の木。白い花がちょうど咲き出していて、赤鳥庵の中からもよく見えました。

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 こちらは黄梅。名前に「梅」がつきますが、モクセイの仲間だそうです。

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 芝生広場のピンクの梅はちょうど満開でした。八重咲きの花が見事です。

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 同じく芝生広場の白梅はまだこんな感じ。 二分咲きといったところでしょうか。

 目白庭園の花々はこれから次々と見頃を迎えていくでしょう。ただ、残念ながら3月は今後二週間ほど修繕工事のために赤鳥庵が利用できなくなります。庭園には入れますが一部通路が通行止めになっていたり、赤鳥庵にブルーシートがかかっていたりすることがあるそうです。

 次回の稽古予定日は工事終了後の23日です。もしかしたらそろそろ庭園名物の枝垂れ桜が咲き始めているかもしれません。
 

2月16日のお稽古ー丸卓で絞り茶巾

 たしか前回のお稽古のときに「もし、次回もまだ寒かったらもう一度絞り茶巾をやりましょう」と皆さまにお話していたのですがまさかこれほど寒い日ばかりが続くとは思いませんでした。

 例年なら二月も半ばになればたまには暖かな日があるものですが、三寒四温という言葉はいったいどこへいってしまったのでしょう。目白庭園の梅も思っていたほど開花は進んでいないようでした。
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 それでも、寒い日にいただく抹茶はまた格別なものがあります。炉の切られた和室に座り、季節のお菓子をいただいて、炉釜から柄杓で汲んだお湯が茶碗に注がれるのを見る。そして、目の前で点てられた熱いお茶をいただくのは今の季節ならではの楽しみと言えるでしょう。

 この日の点前では丸卓を使いました。桐の丸卓は利休好です。

 お稽古のお菓子には緑色にふっくらと膨らんだ「蕗のとう」の形を模したものでした。
 
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 こちらの写真が絞り茶巾の点前。絞った茶巾を畳み直しているところです。
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 筒茶碗は普通の抹茶茶碗よりも深さがあり、口径が狭いのでお茶を綺麗に点てるには茶筅の振り方が大切になってきます。太過ぎる茶筅は手元でコントロールするのが難しいので、この点前には細めの茶筅の方が向いていると思います。

 流水会の稽古で使っている茶筅は「数穂」と呼ばれているものですが、竹は自然のものですから同じ数穂の茶筅でも太さは一本一本違います。濃茶か薄茶か、どんな茶碗を使うのかによって使いやすい茶筅は変わってきます。

 この日はほとんどの方に絞り茶巾をお稽古していただきましたが、それ以外に中級の盆点の点前をお稽古された方あり、運びの薄茶のお稽古をされた方あり、また初歩の割稽古をなさった方もありました。お稽古の進み具合によってその日稽古する内容はお一人お一人違います。

 この日は朝から夜まで途切れることなくお稽古が続いたのでお庭の写真はありません。楽しみにされていた方、申し訳ありません。次回にご期待ください。

 
 


 

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