流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

今後の稽古予定
6月21日(水)
7月5日(水)7月12日(水)特別稽古、
7月19日(水)*夜間のみ 7月26日(水)午前・午後のみ
8月2日(水)8月9日(水)特別稽古、 8月23日(水)
流水会のWebサイトはこちら
流水会のFacebookページもご覧ください

家で美味しく薄茶を飲むには?

 ゴールデンウィーク中はお稽古がありませんので、自宅で薄茶を点てて飲まれる方もいらっしゃると思います。「家で点てたお茶よりお稽古の時の方がお茶がおいしい」という声を時々耳にします。違いはどこにあるのでしょうか。

 自分で点てるより、人に点ててもらったお茶の方がおいしいということは確かにあるのですが、それ以外の条件をもう一度チェックしてみると、より美味しく薄茶を飲むことができるかもしれません。

▶︎ポイントその1.  抹茶の鮮度を見直す

 抹茶を美味しくいただくためには、抹茶の鮮度が重要です。一番香りが高く美味しく感じられるのはやはり缶を開けてすぐのタイミングです。1ヶ月以上たつとかなり香りが飛んでしまいます。冷蔵庫で保存すればしばらく持ちますが、缶を開けたらできるだけ早く飲みきると良いです。


▶︎ポイントその2.  「水」を変えてみる

 抹茶を点てるとき、案外盲点なのが「水」です。コーヒーや紅茶でもそうだと思いますが、薄茶はかなり水の味の影響を受けます。水道水を沸かしたものをそのまま使っているという方は、一度ミネラルウォーターを買ってそれを沸かしたお湯で薄茶を点ててみてください。違いがはっきりわかると思います。

 流水会のお稽古では水道に簡易型の浄水器をつけています。浄水器を通した水を使うだけでもかなり違います。水そのものが不味いとどんなに高い抹茶を使ってもおいしい薄茶にはなりません。

▶︎ポイントその3.  お湯の温度を変えてみる

 もう一つ大切なのはお湯の温度です。温度が高すぎるといくらがんばっても薄茶はうまく泡が立たないのです。お茶を点てるときにヤカンやポットで沸騰したてのお湯を使っているのなら、少し水をさして温度を下げてみましょう。

 私が家で薄茶を点てるときは、電気ポットで800ccのお湯を沸騰させて、そこに200ccほど水を足してから使っています(季節によって多少違いはあります)。

IMG_7918


 お稽古のないしばらくの間は、ぜひご自宅で「薄茶をより美味しく点てる」ことを追求してみてください。

 

4月19日のお稽古ー四ヶ伝・茶筅荘・大津袋など

 四月も半ばを過ぎて日が高くなってきました。四月はお天気の悪い日も多いのですが、この日のお稽古は運良く好天に恵まれました。ご覧ください、見事な青空です。
IMG_3064

 さて、この日のお稽古は少し変則で、午前中は第一和室のみの利用となりました。お隣の第二和室ではどうやらお花のお稽古をされていたようで、お茶室の備品である花入と薄板がすべて借り出されてしまっていましたので、午前の稽古ではお花はなしでした。

 午後からは花も入れましたが、午前中に来られた皆様に申し訳ないのでお花の写真を載せておきます。
IMG_7614

 こちらの花は紫蘭(しらん)です。紫蘭はランの仲間ですがとても丈夫で鉢植えでもよく育つという都会の茶人にも有難い花です。我が家のベランダでも今年はたくさん咲きました。花入は唐銅の鶴首です。

 初心者のうちはなかなか花まで目が届かないと思いますが、茶室に花は欠かせないものです。お茶室に入ったらぜひ床の間の花や花入にも目を向けていただければと思います。

 お稽古の方は炉の点前の復習をしました。台天目や唐物など中級のお稽古をなさった方もあれば、茶筅荘、大津袋、濃茶・薄茶の平点前などをなさった方もありました。「ようやく炉の点前に慣れてきたのにもう終わりだなんて残念です」というお声も聞かれました。

 そうはいってもこの日の目白の最高気温は26度!みなさん「点前をしていると暑いですね」と口々におっしゃっておられました。

 また、この日は久しぶりに新しい入会者の方をお迎えすることができましたので、その方とはお辞儀の仕方やふすまの開け閉め、茶室の歩き方など基本の所作をお稽古しました。

 お仕事が忙しく、お稽古をキャンセルされた方もありましたが、その時間の分だけお見えになられた方々がみっちりお稽古して帰られた、そんな一日でした。

 最後に庭園の写真を何枚かご紹介しておきます。つつじが咲き始めました。桜も早かったですが、今年はつつじが咲くのも早いですね。
IMG_3066

 そしてこちらは前回もご紹介した海老根ラン(エビネ)です。前回この花の咲いている場所を「正門を入って赤鳥庵に向かう右側」とご紹介しましたが「左側」の間違いです。どこにでもあるという花ではないので、チャンスがあればぜひご覧ください。
IMG_3075

 次回の稽古は五月の連休が明けた来月10日になります。風炉になるとまた様々な約束事が変わりますので、皆様ぜひお稽古にいらしてください。お待ちしております。

4月12日の特別稽古ー平花月之式

 4月12日は今年2回目の平花月之式(花月)のお稽古をいたしました。

 花月は江戸時代に考案された七事式と呼ばれる七種類のお稽古のうちの一つで、精神面(心)と技(作法)の両方を同時にバランスよく鍛錬するためのお稽古です。

  私たちの学ぶ裏千家流には花月だけでも多くの種類があるのですが、流水会でお稽古したのはその基本となる「平花月之式」です。今年2回目で少し余裕もでてきたので、稽古中に写真を撮りました。
IMG_7400

 一人が棚付きの薄茶平点前でお茶を点て、他の四名は客として座っているのがわかると思います。お茶を点てる人、お茶を飲む人は折据と呼ばれる紙の箱から札を引いて決めます。「花」が当たるとお点前、「月」が当たるとお茶を飲む、これを4回繰り返します。

 お点前をすること、お茶を飲むことはふだんのお稽古でもしていることですが、花月の稽古のもう一つのポイントは足運びにあります。最初の席入りのとき、点前座に向かうとき、点前座から戻るとき、退席のとき、それぞれどちらの足からどこをどのように歩くかという決まり事があります。

 この日のは平花月を4回行うことができました。二ヶ月前にも一度お稽古していますので、皆さま少しずつ慣れてスムーズに進むようになってきました。今回初めて花月に参加された方も、私の想像以上にうまくお稽古に馴染んでくださって嬉しい限りです。

 私も覚えがありますが、何回も花月を稽古すると足が痛くなります。皆さまの頑張りには本当に驚きました。

 来月からは風炉になりますが、茶箱で行う「茶箱付花月」などにも挑戦したいという欲もでてきました。これからも時々花月の稽古を取り入れていきたいと考えています。

 さて、お庭の写真も少しだけ。お庭で海老根ランが咲きはじめました。庭園では毎年この海老根ランが花をつけます。小さな花ですがよくみると確かに蘭の花らしい形をしていますね。
IMG_7406

 門を入って赤鳥庵までの通路の右側を見ていただくとご覧いただけると思います。次回19日のお稽古のときにはまだ咲いていると思います。
ギャラリー
  • 6月7日のお稽古ー唐物、濃茶平点前、薄茶平点前
  • 6月7日のお稽古ー唐物、濃茶平点前、薄茶平点前
  • 6月7日のお稽古ー唐物、濃茶平点前、薄茶平点前
  • 6月7日のお稽古ー唐物、濃茶平点前、薄茶平点前
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
プロフィール

soujun

メッセージ

名前
メール
本文