流水会目白だより

裏千家茶道 流水会のお稽古の様子などをご紹介しています。

今後の稽古予定
6月7日(水)6月21日(水)
7月5日(水)7月12日(水)*午後のみ、
7月19日(水)*夜間のみ 7月26日(水)午前・午後のみ
8月2日(水)8月9日(水)*午前のみ 8月23日(水)
流水会のWebサイトはこちら
流水会のFacebookページもご覧ください

6月の抽選会

 6月1日は8月分の赤鳥庵利用者抽選会でした。
IMG_2023-6-3-102241

 抽選会は第一和室と第二和室の間の襖、和室とお庭側の廊下の間の障子がすべて外されて広々としたお部屋で行われます。30枚以上の座布団が並んでいて「ああ、今日も大勢の方がいらっしゃるのかしら」と予想していましたが、8月の利用希望者は予想よりずっと少なめの20名でした。

 時間が来ると、箱から番号札を一枚引いて、その番号順に予約したい日と時間帯を取ってその場でお支払い、というのがこちらの抽選会の流れです。全員が一度ずつ予約を終えると、二巡目、三巡目の予約が行われます。

 このところ流水会では月二回の通常稽古+一回の特別稽古(花月や上級稽古など)で、月に三回ほど赤鳥庵をお借りしています。抽選会にはライバルがいますので、自分の予約順と、他の人の予約状況を見ながら「一巡目でどの日を予約するか」には頭を使います。

 今回の抽選会では8月20日以降の日程が先に予約で埋まっていくようでしたので、私も一巡目では8月後半、二巡目で前半、三巡目で特別稽古の日程をおさえました。特別稽古はこれまで「午後のみ」(13時から17時)第二和室で行っていますが、8月の午後は暑いので時間は午前中、その代わり二部屋を両方お借りすることにしました。

 8月中はみっちり茶箱の稽古をする予定なので、お時間のとれる方にはぜひ特別稽古にもご参加いただきたいと思います。 

 さて、 この日は時間に余裕がありましたので、お庭の写真も撮れました。
IMG_2023-6-3-102410

 未央柳は今が見頃です。こちらの庭園は梅や萩の花がたくさん咲くことで知られていますが、この未央柳も今の時期実にたくさん咲いています。


IMG_2023-6-3-103002

 滝の少し点前で見かけた桔梗の花、青紫の花色が清々しく感じられます。

 そしておなじみのカルガモ親子、親鳥の左後ろに何羽か小さいカモたちがかたまっていました。
IMG_2023-6-3-103457

 一羽近づいてきた子がいましたので写真を撮ってみましたが、少しピンボケですね。かなり親に似た姿に成長していますが、頭の方が大きく親鳥とは体のバランスが少し違って見えました。
 
IMG_2023-6-3-103545
 
 

5月31日のお稽古ー盆略点前、薄茶平点前など

 前回のお稽古では午後茶室が一部屋しか借りられませんでしたので、希望者全員にお点前していただくことができず、何名かの方にはこの日の午後に振り替えていただきました。いつもとは違ってお稽古は午後の時間帯のみです。
IMG_2023-6-2-081940

 ところが稽古の前に思わぬトラブルが発生しました。私の自宅の最寄りの路線で電車の事故があり不通になってしまったのです。一度は稽古を中止することも考えましたが、せっかく皆様が時間を都合して来てくださるのを無にする訳にはいきません。

 そこでJRの駅まで40分ほどかけてバスで移動し、 そこから電車に乗って目白まで行くことにしたのは良かったのですが、思っていた以上に時間がかかり、予定していた稽古の開始時間を過ぎてようやく赤鳥庵に辿り着きました。こういうこともあるのですね。

 皆様のご協力もあって素早く準備して、お稽古に来てくださった方全員が無事にお点前ができてホッといたしました。

 この日は薄茶平点前の運び、お棚(丸卓)付、濃茶茶筅荘、薄茶茶筅荘、盆略点前と皆様それぞれの進捗に合わせて点前をしていただきました。

 お茶の稽古では自分でお点前をすること、客としてお茶をいただくことが主ではあるのですが、加えて「他の人の点前を見る」というのもとても大切です。たとえ自分がまだ習っていない科目であっても「見る」ことによって新しい気づきが生まれることがあります。

 この日は5歳のSちゃんが初めてお稽古をしたのですが、まだ首も座らないうちからお母さん、お兄ちゃんと一緒にお稽古場に遊びに来ていたSちゃんは、私たちが教えなくても襖の正しい閉め方を知っていたのでびっくりしました。

  見ることは学ぶこと、皆様にもお時間が許せばぜひ自分以外の方の稽古をじっくり見ていただきたいと思います。 

 さて、恒例のお庭の様子も少しご紹介します。庭園ではヒメシャラが咲き始めました。
IMG_2023-6-2-081814


 私はこの花を夏椿と呼ぶのだとずっと勘違いしておりました。ヒメシャラの花はとても小さく山吹くらいの大きさです。夏椿は色と形こそヒメシャラにそっくりですが、花の大きさは藪椿くらいあるのです。(私が自分の勘違いに気づいたのはある場所で夏椿を見る機会があったからでした)

 そしてこちらはトリアシショウマです。

IMG_2023-6-2-082037

   トリアシショウマは以前ご紹介したことのあるアスチルベ(アケボノショウマ)と同じユキノシタ科チダケザシ属の植物で、茶花としてもよく使われます。

 いつもお庭の写真は稽古前に夫が撮ってくれるのですが、前述の通り写真どころではなかったので今回の写真は稽古を終えた夕方に私が撮影したものです。

 次回のお稽古は7日、久しぶりにご見学の方も来られるので楽しみです。

5月24日のお稽古ー茶筅荘など

 前日の冷たい雨もあがって、五月2回目の流水会のお稽古は爽やかな晴天に恵まれました。
IMG_3480

 流水会では皆様のお時間が集中して混雑ないように、予約の時点である程度配分をしてはいるのですが、中にはお稽古日の直前にならないと翌日の仕事のスケジュールが判明しないという方もいらっしゃいます。この日は夕方から夜間にかけてお稽古が集中してしまいました。

 とくに、夜の時間にお仕事を終えてからお稽古という方が多かったので、久しぶりにお稽古にきてくださったのにお稽古時間が十分に取れなかった方もいらして、大変申し訳なく思いました。

 実を言うと前回のお稽古までは逆に夜の時間がとても空いていて「お稽古に来られる方を新たに募集した方がいいだろうか」と考えていたくらいだったのです。皆様のお仕事の波を読むことまではなかなかできません。

 さて、この日の稽古では主に濃茶と薄茶の茶筅荘(ちゃせんかざり)をお稽古しました。前回から風炉に切り替わったばかりですので、まだまだ皆さんところどころお点前がギクシャクしている印象です。

 この日も部屋に入ってから畳の中央に座るのか、右に座るのかを迷う人が続出しました。この日お稽古した茶筅荘というお点前は平点前と微妙に手順に違いがあって、そこでも迷う人が多かったです。

 「どうして自分は間違えてばかりいるのだろう、なぜ覚えられないのだろう」と悩むこともあるかと思うのですが、茶道の点前というのは半分以上は「慣れ」です。あきらめずに繰り返しお稽古を続けていけばいずれ点前の手順や所作は自分のものになります。ただ、慣れるまでの時間は人によって個人差がありますので、他人とは比べない方が良いと思います。

 お茶のお稽古で大切なことは、自分の頭と体と心をフル稼働させて集中してお点前をすること、うまくいかないことがあっても「できなかった自分」を決して見捨てないこと、そして稽古の時間を自分なりに楽しむことであると私は考えています。

 「今日のお菓子は美味しかった」「茶花の名前を覚えた」「茶入の紐が結べた」「点てたお茶が美味しかったと言ってもらった」など「今日お稽古に来てよかったこと」を毎回一つで良いのでご自身の糧にしていただければ何よりです。

 さて、恒例のお庭の様子ですが、この日は紫陽花(アジサイ)と未央柳(ビヨウヤナギ)の花が咲いていました。

IMG_3479

 水色の額紫陽花の花は涼しげで爽やかです。

IMG_3481

 目白庭園には未央柳がたくさんあります。柳とついていますが柳の仲間ではありません。葉の形が柳に似ているというのが名前の由来だそうです。未央は中国にある未央宮という宮殿の名から取られています。未央宮の柳を見て玄宗皇帝が楊貴妃の眉毛を思い出したという唐時代の詩人白居易の「長恨歌」の一節が元になっているようです。

 こちらは池の様子です。
IMG_3493

 カルガモの雛たちも成長してずいぶんとカモらしい見た目になりました。でも、稽古中には相変わらず「キュキュキュキュキュ」という雛独特の声が何度も聞こえてきました。「ガァガァ」というアヒルによく似た声で鳴くようになるまでまだもう少しかかりそうですね。

 
ギャラリー
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
  • 6月の抽選会
  • 5月31日のお稽古ー盆略点前、薄茶平点前など
  • 5月31日のお稽古ー盆略点前、薄茶平点前など
  • 5月31日のお稽古ー盆略点前、薄茶平点前など
  • 5月24日のお稽古ー茶筅荘など
プロフィール

soujun

メッセージ

名前
メール
本文