朝から良く晴れました。3月に入ってから思いの外寒い日が続いていますが、この日も昼間は強い北風が吹いて、赤鳥庵の網戸がガラガラと音を立てて動き出すほどでした。
さて、裏千家の三月の設えといえば釣釜です。釣窯はどんな茶室でも出来るお稽古ではありません。釜を釣ることができるようあらかじめ炉の上の天井に蛭釘という釘が打たれていることが必要なのです。幸い赤鳥庵では二つの和室両方に蛭釘が打たれていますので、どちらのお部屋でも釣釜は可能です。
この日は8畳の部屋を釣釜に、10畳の方はいつも通り炉に釜を据えてこちらには竹台子を出し、濃茶と薄茶の平点前を中心にお稽古をしました。
同じ平点前でも釣釜にするだけで点前座の周りの景色は随分と違って見えます。いつもならどっしりと動かないはずの茶釜がゆらりゆらりと揺れていると柄杓を扱う時の感じも違ってきます。
上級以上の皆様には台子を使っての濃茶、薄茶のお稽古をしていただきました。目の前に大きな台子があるとこちらも点前座から見える景色はかなり違ってきます。実際、台子を使ったお点前では火箸の出し入れ、柄杓の出し入れなど小棚の平点前にはない手順が加わるという面はあるものの、基本的な手順は小棚のときと同じです。
しかしながら、目の前の景色がいつもと違うことにつられて思わぬところで帛紗を付けようとしたり、釜に水を入れようとしたりする方が続出しました。なかなか大変です。
台子の点前は実践する機会が少ないので、家に帰ってから手順やポイント、間違いやすいところをぜひメモしておいてくださいとお話し致しました。
また、この日はお稽古見学に来られた方も何人かありました。最近は子供の頃、あるいは学生時代にお茶をやった経験があるけれどしばらくの間ブランクがあってまた再開したい、という方が増えてきました。
自分ではお点前などすっかり忘れたつもりでいても、いざ点前座に座ってみると帛紗のさばき方や棗の持ち方などは面白いくらいよく覚えているものです。ただ、流儀が異なると細かい違いが多々ありますので、できれば前に習っていたのと同じ流儀で再開される方が混乱しなくて良いと思います。
最後に恒例のお庭の写真です。芝生広場の緋寒桜はまだ咲いていました。青い空に早咲きの桜の緋色が映えますね。
庭園入口近くのサンシュユもほぼ満開になりました。黄色は春の色ですね。
写真は撮りませんでしたが、この日は池にも水が入っており、カルガモも二羽ほど姿を見せていました。まだしばらく庭園のメンテナンスは続くようです。
次回の稽古は20日、祭日ですが通常通り午前中から夜までお稽古できます。今のところ予約の人数は少な目ですのでどの時間帯でもじっくりお稽古できますよ。
さて、裏千家の三月の設えといえば釣釜です。釣窯はどんな茶室でも出来るお稽古ではありません。釜を釣ることができるようあらかじめ炉の上の天井に蛭釘という釘が打たれていることが必要なのです。幸い赤鳥庵では二つの和室両方に蛭釘が打たれていますので、どちらのお部屋でも釣釜は可能です。
この日は8畳の部屋を釣釜に、10畳の方はいつも通り炉に釜を据えてこちらには竹台子を出し、濃茶と薄茶の平点前を中心にお稽古をしました。
同じ平点前でも釣釜にするだけで点前座の周りの景色は随分と違って見えます。いつもならどっしりと動かないはずの茶釜がゆらりゆらりと揺れていると柄杓を扱う時の感じも違ってきます。
上級以上の皆様には台子を使っての濃茶、薄茶のお稽古をしていただきました。目の前に大きな台子があるとこちらも点前座から見える景色はかなり違ってきます。実際、台子を使ったお点前では火箸の出し入れ、柄杓の出し入れなど小棚の平点前にはない手順が加わるという面はあるものの、基本的な手順は小棚のときと同じです。
しかしながら、目の前の景色がいつもと違うことにつられて思わぬところで帛紗を付けようとしたり、釜に水を入れようとしたりする方が続出しました。なかなか大変です。
台子の点前は実践する機会が少ないので、家に帰ってから手順やポイント、間違いやすいところをぜひメモしておいてくださいとお話し致しました。
また、この日はお稽古見学に来られた方も何人かありました。最近は子供の頃、あるいは学生時代にお茶をやった経験があるけれどしばらくの間ブランクがあってまた再開したい、という方が増えてきました。
自分ではお点前などすっかり忘れたつもりでいても、いざ点前座に座ってみると帛紗のさばき方や棗の持ち方などは面白いくらいよく覚えているものです。ただ、流儀が異なると細かい違いが多々ありますので、できれば前に習っていたのと同じ流儀で再開される方が混乱しなくて良いと思います。
最後に恒例のお庭の写真です。芝生広場の緋寒桜はまだ咲いていました。青い空に早咲きの桜の緋色が映えますね。
庭園入口近くのサンシュユもほぼ満開になりました。黄色は春の色ですね。
写真は撮りませんでしたが、この日は池にも水が入っており、カルガモも二羽ほど姿を見せていました。まだしばらく庭園のメンテナンスは続くようです。
次回の稽古は20日、祭日ですが通常通り午前中から夜までお稽古できます。今のところ予約の人数は少な目ですのでどの時間帯でもじっくりお稽古できますよ。